集英社インターナショナル<br> 国家の統計破壊(インターナショナル新書)

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集英社インターナショナル
国家の統計破壊(インターナショナル新書)

  • 著者名:明石順平【著】
  • 価格 ¥814(本体¥740)
  • 集英社(2019/08発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784797680386

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内容説明

第二次安倍政権の発足以降、わかっているだけでも53件の統計手法が見直され、そのうち38件がGDPに影響を及ぼしている。賃金や消費などの基幹統計は、国民生活と密接に結びついたものである。手法の変更によりかさ上げされた数字では連続性がなく、もはや統計の意味をなさない。これは「統計破壊」と呼ぶべき異常事態である。この問題をいち早く追及し国会でも公述した著者が、公的データをもとに統計破壊の実態を暴く。

目次

まえがき
第1章 「賃金21年ぶりの伸び率」という大ウソ
第2章 隠れた「かさ上げ」
第3章 隠される真の実質賃金伸び率
第4章 「かさ上げ」の真の原因
第5章 誰が数字をいじらせたのか
第6章 「ソノタノミクス」でGDPかさ上げ
第7章 安倍総理の自慢を徹底的に論破する
第8章 どうしてこんなにやりたい放題になるのか
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こも 旧柏バカ一代

21
2013年から始まったアベノミ。その失敗を隠蔽するため国家の基幹統計が都合よく歪められている。 賃上げ21年ぶりの伸び? 円安、増税、物価上昇のために実質賃金が下がっているのに景気が良いと言い張るその根拠を政府が発表してるデータを元に説明する。 どこの誰がどうやって集めたか判らないデータよりも信用していた国家の根幹統計。 それが第二次安倍政権発足後53件手直しされ、摩訶不思議な上がり方をした様々なデータ。 それを丁寧に説明してる本だった。 そして改めてこの国がダメになった事を実感した。2019/12/21

バーバラ

11
統計不正が国会で問題になっていた頃失業中だったので日がな一日中継を見ていた。なので本書に書かれていることは初めて知ったわけではないが改めて文章で読むとこの問題の底知れぬ悪質さ根深さを痛感した。政府が失政を糊塗するために官僚に統計を操作させ官僚はあらゆる知恵を絞り政府のオーダーに近づけるよう数字を書き換えていく。著者はグラフを多用し安倍政権下での統計の嘘を次々に暴いていくが正直言って数字に弱い私は十分理解できたとは言い難い。それでも今この国でどれくらい恐ろしいことが行われているかは痛いほど伝わってくる。2019/08/21

まゆまゆ

9
2012年から始まったアベノミクスは、消費税増税と円安による物価上昇によって、実は実質賃金の低下を招いていたことを指摘する内容。2015年の実質GDPが2013年を下回っていたことで、2016年にはGDPの統計方法を改定するに至り、以後政府に都合のよい数値を導くような統計手法の見直しが行われていたところ、毎月勤労統計調査の不正が発覚した、という流れの模様。やはりモリカケの影響なのか……2019/09/03

matsu

6
「アベノミクスによろしく」の明石順平氏による新著。近年の賃金やGDPの統計データの捏造について詳細に、そして分かりやすく理解できる。国の基幹統計が捏造され、それに基づいて方針が決定されって、まさにWW2の時と同じじゃん。2019/07/24

刳森伸一

5
時事ネタ系の新書は基本的に読まないのだけど、厚労省不正統計問題に代表される統計不正の問題は冗談抜きで国家存亡に関わる大問題なので、手に取ってみた。これらの問題については今までも情報取集してきたが、まとまった形で読むと改めて安倍政権の酷さがよく分かる。結局はアベノミクスの失敗を隠蔽する(成功を演出する)ためだ。安倍政権は民主党政権よりもマシとか言っている人に読んで、反省してもらいたくなる本である。2019/06/25

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