内容説明
体は「女」だけれど心は「男」の性同一性障害。辛さ、悲しみは2倍、でも2倍楽しいフミノの青春ストーリー。文野はいまどき珍しいぐらいかっこいい。(一青窈)常に“女体の着ぐるみ”を身に付けているかのような違和感を抱く日々。心と体の性の不一致に苦悩する「性同一性障害」を抱えながらも、フェンシングに打ち込み、仲間や家族、愛する人たちとの理解を育んできた著者。真剣に悩み、真剣に楽しんできた“フミノくん”の直球自伝エッセイ。文庫版の書下ろし収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミナ
8
講演会がきっかけで手に取ったけれど、こんなに赤裸々に書かれているとは!しかし、赤裸々に書かなければ伝わりきらないこともあるからだろう。読んでみて思うことは、不本意かもしれないけれど、杉山さんは「強い」人だということ。自分から壁を作っていたなどなかなか気づけないし、辛さ悲しみが2倍なら楽しさも2倍になると考え行動をしていっているからだ。杉山さんのようにこの人ならと周りから思ってもらえる人間性を高めていきたいなぁと思ったので、やはり自分も何か行動をすべきなんだろう。できそうなところから始めてみよう。2018/02/07
roomy
6
単行本で読了。2013/04/07
ズマ
5
杉山文野さんのことは知ってた。けどこの人早稲田だったんかー。知らなかった。先輩やん。 すごく読みやすかった。けどいろんな知らないことも書いてあった。ニューハーフって言葉を作ったのはサザンの桑田圭祐なんだってさ。へー。 ただ明るいだけじゃない、明るさの裏にある苦しみ。性同一性障害者がどんな苦しみを抱えているのか知りたい人にオススメ。そうでない人にもオススメ。2012/04/29
いよの缶詰め
4
性同一性障害と聞くと、どう説明していいのかわからない。好奇な目で見られるのは確か。読めば結構赤裸々に語っている。あ、セックスとか大胆に書いちゃってるんだが、これ(小学生に)読ませられるかな。これを読み終わった後、小・中学時代の友人もそうだったのだろうかと思ってしまった。2021/06/30
東森久利斗
4
LGBTQ、Pride、マイノリティ、少数xx、ダイバーシティ、ニューロダイバーシティ、…、メディアの見出しを飾る言葉の数々。異?、違、奇、差、警戒!、忌避!!、排除!!!。全生物の遺伝子に組み込まれたプログラム。種族、性別、思想、宗教、感情、経済力、武力、…、人間だけの、人間である以上、逃れることのできない永遠の問題、不滅の事実。人間であることの証。悩み、怒り、悲しみ、共感し、差別し差別され、傷つき傷つけ、生き続ける。誰もが当事者。まずは、真摯に向き合うことから始めよう。2020/11/18
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