内容説明
『麻雀放浪記』から10年余。究極のギャンブル地獄を生きるドサ健と、若き相棒にバクチ哲学を語る坊や哲の、その後の姿を描く。
『麻雀放浪記』からおよそ10年後を描いた『ドサ健ばくち地獄』。苗字さえ誰も知らない住所不定の一匹狼、ドサ健と秘密クラブを開帳するバクチ狂いの元ホステス、殿下を中心に、様々なバクチ打ちによる、喰って喰われて喰いあっての息苦しいまでのバクチ・バトルを冷徹な筆致で描く。特に、人間の心理に深く入り込む“究極のギャンブル”と言われる、「手本引き」を通して、阿佐田哲也のニヒリズムが凝縮された最高のギャンブル小説である。
一方の『新麻雀放浪記』では、四十男になった坊や哲が、ひと回り以上も年齢の離れた国立大学生のヒヨッ子という、若く貧弱な相棒を得て、再びバクチへの闘志が甦ってくる様を描く。麻雀に始まり、しまいにはマカオ・カジノで一世一代のバカラ大勝負に挑む哲。「週刊文春」に連載された同作は、バクチ哲学が饒舌に語られた阿佐田流ギャンブル理論の集大成ともいえる作品である。
解説は、ピカレスクロマンに造詣の深い、作家・北上次郎氏。付録として、阿佐田自身による「ドサ健ばくち地獄」のタイトル案を列挙した用紙に、「ドサ健、出目徳、達兄ィ」と記した直筆色紙、作家・山田風太郎氏の色川武大追悼文などを収録する。
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