新説 恐竜学

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新説 恐竜学

  • 著者名:平山廉
  • 価格 ¥1,584(本体¥1,440)
  • カンゼン(2019/08発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784862555106

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内容説明

最新の恐竜学がこの一冊でまるわかり。恐竜に関する研究が、この40年、50年という歳月を経てどのように進み、その結果として恐竜像がどう変化してきたのか。発掘現場の最前線で調査を続ける研究者である、早稲田大学国際学術院の平山廉教授がこれまで解明されてきた最新の恐竜学を図版とイラストと共に分かりやすく解説する。


【目次】
【特別ページ】
2018年6月に岩手県久慈市小久慈で発見されたディラノサウルスの歯化石。それは国内の白亜紀後期では、初の確実なティラノサウルス類であると考えられるものだった。発見現場のレポートと共に、今回の発見の意義を平山廉教授が徹底考察する。

【第1章 恐竜の基礎知識】
最新の恐竜についての基礎知識を解説。ここ10年ほどの間に日本国内でも新種の恐竜が見つかり、さまざまな研究が進んでいる。恐竜とはいったい何なのか、どんな大きさだったのか、絶滅の理由などについて解説。

【第2章 昔と違う! 最新恐竜学】
最新研究によって判明した事実をベースに目からウロコの情報を解説。かつての恐竜図鑑と大きく異なるさまざまな情報を解説。

【第3章 人気者たちの意外な姿】
ティラノサウルス、トリケラトプス、ステゴサウルス、スピノサウルスなど、人気の恐竜の最新情報を掲載。


【解説内容の一例】
●肉食恐竜の立ち姿の変化
50年ほど前の1970年代、恐竜図鑑に掲載された肉食恐竜の姿は、地面に対して背骨を垂直に立てた人間のような立ち姿だった。研究が進んだ現在では、肉食恐竜は背骨を地面に対して平行にした姿で再現されている。まるで違う姿になった時期と理由について解説。

●図鑑から姿を消した恐竜
巨大恐竜の代表格であったブロントサウルスという種は、現在の恐竜図鑑には記載されていない。ブロントサウルスはどこへ行ってしまったのか? そして同じような恐竜は他にもいるのか? などの姿を消した恐竜をテーマに解説。

●恐竜には羽毛があった!
長い間、現代のトカゲやワニを参考に恐竜の再現図が描かれてきたため、体は鱗で覆われていると考えられていた。現在では一部の恐竜には羽毛があったことが分かっている。羽毛があったことを示す証拠、羽毛が生えるようになった理由などについて解説。

●カラフルな恐竜たち
研究が進んだ結果、一部の恐竜の羽毛からは色素の痕跡が見つかっている。現在の鳥類のような美しい色合いの恐竜がいたこと、さまざまな色に進化した理由について解説。

●恐竜の子育て
恐竜は卵や子どもを守ったのか? 子どもたちはどのように育っていったのか?

●ティラノサウルスの最新の生態(生活サイクル、運動能力等)
ティラノサウルスは普段どんな生活を送り、運動能力はどの程度だったのか? 最新のティラノサウルス像に迫る。

●ティラノサウルスの正しい顔つき(口を閉じたときの歯、顔の皮膚等)
昔の恐竜図鑑によく描かれていたティラノサウルスの顔つきは、正しいものなのだろうか? 目の方向や口のかみ合わせなど、骨格を中心とした分析による最新のティラノサウルスの顔の特徴を紹介。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kei-zu

18
子どもの頃、ボロボロになるまで読んだ図鑑が「大むかしの生き物」だった。 ティラノサウルスに羽毛があったぐらいの知識は追いかけてはいたが、長い首が特徴的な竜脚類の恐竜は、首を持ち上げたり回したりすることができなかったなど、本書で解説される最新の学説は、驚くことが多い。 じゃあ、長い首は何の役に立ったかというと、異性へのアピールではなかったかという(クジャクの羽がきれいなのは雄であることと同様)。 図版の少なさが残念だが、いろいろ興味深かったです。2022/01/27

いきもの

13
あっさりした内容ながら「昔と今の恐竜像や学説の違い」に焦点を絞っていて、読みやすさや分量のわりには読み応えのある内容。最近の恐竜本では切り捨てられがちな翼竜や他の大型爬虫類にもある程度触れているのは嬉しい。2023/06/26

みかん。

11
平易で読みやすい一冊。2022/09/08

Hiroo Shimoda

11
アパトサウルスの長い首は可動域が狭かったというのは知らなかった。ジュラシックパークのような光景は夢だったんだなぁ。2019/12/27

Nobu A

10
「恐竜博2019」の復習本。小林快次著書、監修、監訳と恐竜関連本を既に4冊読んでいたが、本著が1番分かりやすい。質問に答える形式で恐竜学を平易な言葉で俯瞰。恐竜学が難解な理由の一つは夥しい種類の名称と容姿や行動等の特徴が一致しないこと。全体系統図を示し、適度に挿絵もあり、著名な種類を比較対照したり疑問に回答したり流れで頭の中の点が円になった。文中に小林快次博士を日本の第一人者と認めているが、個人的にはこちらの方が理解促進により貢献。ある程度知識が蓄積されていたお陰かも。いずれにしろ、間違いなくお勧め本。2019/10/04

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