新時代の野球データ論 フライボール革命のメカニズム

個数:1
紙書籍版価格
¥1,760
  • 電子書籍
  • Reader

新時代の野球データ論 フライボール革命のメカニズム

  • 著者名:BaseballGeeks編集部/神事努
  • 価格 ¥1,584(本体¥1,440)
  • カンゼン(2019/08発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784862555151

ファイル: /

内容説明

最先端のデータとスポーツ科学を駆使した「新しい野球の教科書」を、
プロ野球選手・関係者注目のWebメディア「Baseball Geeks(ベースボールギークス)」が書き下ろし!
指導に役立つ情報や上達のヒントを始め、野球の真実が詰まった一冊。

「打撃編・投手編・育成編」と3つのパートに分け、
「上から叩くな! 新しいスイング理論」「ノビのあるボールの正体とは」?
「ピッチングは何歳で教えたら良いの」?など、野球界でよく聞く理論や定説を科学的に分析し検証。

また、「メジャーリーガー大谷翔平選手の投手/打者としての真のスゴさ」や
「高校時代の吉田輝星投手・根尾昂選手・藤原恭大選手の実測データ」など、
選手の能力に着目し、今後の活躍ポイントを具体的に記したコラムも掲載。

加えて、侍ジャパンの若き主砲オリックス・バファローズ吉田正尚選手や
シアトルマリナーズ菊池雄星投手へのスペシャルインタビューを敢行し、
データとどのように向き合い、試合や練習でどう活用しているかその思いや事実を語ってもらった。

プロアマ問わずさらなる高みを目指す選手や指導者、野球を伝える解説者やマスメディアの方々、
そして何より野球を愛するファンの皆様へ、上達のヒントや指導に役立つ情報、新しい野球の見方を届けられることを願っている。


【目次】
PROLOGUE 野球データ分析における新時代の幕開け

第1章
新時代の野球データ論 打撃編

SPECIAL INTERVIEW 吉田正尚

最新打撃理論・フライボール革命を考察する
日本球界に浸透する可能性
上から叩くな! 新しいスイング理論
強打者の能力を示す“打球速度”

打者・大谷翔平を分析する
メジャーリーグにアジャストできた理由
メジャートップレベルに匹敵する能力とは?
今後の可能性と課題

根尾昂&藤原恭大のスイングデータを公開!

定説・打撃論を検証
ボールを“押し込む”とは何か
“ヘッドを立てる”ってどういうこと?
“バットを短く持つ”は正義か
“ボールを最後まで見る”は不可能!?
スピンをかけた打球は本当に“伸びる”のか

第2章
新時代の野球データ論 投球編

SPECIAL INTERVIEW 菊池雄星

メジャーリーグで注目、球質評価の新指標 ボール変化量とは?
サイ・ヤング賞投手と比較して見えた大谷翔平の凄さ【速球編】
「ノビのあるボール」の正体とは?
ボール変化量で紐解く 吉田輝星の球質
球質データで紐解く 投手・大谷翔平の2018年
サイ・ヤング賞投手と比較して見えた大谷翔平の凄さ【変化球編】
トラックマンデータで徹底解剖! 速球の球質で見る新外国人選手
ボール変化量と球質データで紐解く 柿木蓮、根尾昂、横川凱の球質

定説・投球論を検証
真っ向勝負は時代遅れ?
“球持ちの良さ”は本当に重要なのか?「低めに投げろ」は正解なのか?
インコースは本当に危険なのか?

第3章
新時代の野球データ論 育成編

プロ野球での活躍に誕生月の影響あり!?
子どもの運動能力は遺伝? それとも環境?
球速に影響を与える遺伝要因とは?
ピッチングは何歳で教えたら良いの? 子どもが上達するメカニズムとは

EPILOGUE テクノロジーと野球の未来

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たかやん

15
オリックス吉田正尚選手の「いくつかの理想のスイングパターンを持っておく必要があるんです」という一言にプロの凄みを感じて、その冒頭インタビュー部分だけでも刊行当初に読んでおけばよかった、と後悔がよぎるぐらい興奮した。また、圧倒的な球速の割りにはよく打たれる、大谷選手のストレートのデータの裏付けをばっちり紹介する。今シーズン復帰する投手大谷に何らかの改善が見られるのかは注目したいし、肉体改造の影響も気になるところ。2020/03/16

小木ハム

14
野球選手は個人事業主と言われる。なぜ打たれたのか、なぜ勝てたのか。言葉にできない、直感や感覚だけでは再現性は生まれない。データを貪欲に集め、数字を翻訳して言葉に換える。そうすることで自分を知る事ができるという。本書は2019年時点で弾道測定機器『トラックマン』によって集められたデータを元に書かれている。電子レンジなんかもそうだけど、軍事技術が民事に応用されたパターンだ。技術の進歩によってスポーツ環境はどんどん変わる。部活中に『水を飲むな!』と叱られた頃が懐かしい。2020/05/12

ta_chanko

3
データに基づく最新の野球分析。フライボール、トラックマンによる解析、ピッチトンネルの効用など。これを指導分野で生かせれば、感覚・経験に依存しない的確な選手育成ができるのではないか。吉田輝星選手の活躍の裏には、秋田県の育成プロジェクトがあったことに驚き。内角・高めは打球速度は遅いが角度が上がる。外角・低めは打球速度は速いが角度が上がらない。「伸びるボール」=ホップ成分が多く、シュート回転しない(カット気味)ボール。空振り・ゴロ・内野フライはほとんどアウト。ライナー・外野フライは長打になりやすい。2019/12/12

かい

3
経験や感覚に基づく理論ではなく、データと分析による理論が正しいものである。ファクトフルネスで学んだ正しい数値から冷静な分析をすることこれが情報化社会における正しい指導であろう。張本さんには悪いが自分はこうだからこうしなければならないでは現代の子どもはついてこない。19度の角度で0.6m下を打つことで長打率が高まり、長打率と出塁率が得点につながる。こういったことを知った上で自分の経験や動きとを重ね合わせながら取り組んでいくべきだと思う。ストライク高めよりも低めの方が打球速度は高まり、空振りの割合も低くなる。2019/11/03

3
最先端のデータとスポーツ科学を駆使した野球技術論の本。計測装置の発達で選手のデータが細部まで検出され、感覚的なものであった技術が科学的根拠のある手法へと変化した。スイングは打球速度が最も出る角度を重視したものとなり、一定以上の筋量があればホームランを量産可能である。投手側は打たせて取る手法が通用しづらくなり、バットに当たらない空振りを狙うのがこれからのトレンドになるのでは。今まで選手やコーチが試行錯誤していたものが外部の研究者やエンジニアに外注する時代になったのは新しい局面だが、選手にやりがいはあるのか。2019/09/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13699517
  • ご注意事項

最近チェックした商品