ヴィクトリアン・レディーのための秘密のガイド

個数:1
紙書籍版価格
¥4,180
  • 電子書籍
  • Reader

ヴィクトリアン・レディーのための秘密のガイド

  • ISBN:9784488003920

ファイル: /

内容説明

これからあなたを、ヴィクトリア朝の世界へご案内します。あなたのあこがれの社会できちんと暮らしていけるように。『ダウントン・アビー』や『嵐が丘』に登場するような女性が実際にどのように暮らしていたか知ったら、きっとあなたは驚くはずよ……。衣服、トイレ、入浴、ダイエット、結婚、初夜、避妊など、約200点の図版を交えて、ヴィクトリア朝時代のイギリスやアメリカの女性のありのままの暮らしを紹介。読んで楽しく、驚きの事実が満載のユニークな歴史ノンフィクション。/【目次】こんにちは、自堕落さん/第1章 服を着る――恥ずかしい部分を上手に隠す方法/第2章 バケツに排泄する――忌まわしき生理的欲求/第3章 油断ならない入浴/第4章 月経――あなたはまちがっている/第5章 ダイエット――あなたは小さなプディングバッグ/第6章 美――焼き、厚く塗り、詰める/第7章 求愛――自分からは言い寄らない/第8章 結婚初夜――ばかな殿方と契りを結ぶ/第9章 避妊とその他の神を冒涜する行為/第10章 良き妻――夫をできるかぎり怒らせないための方法/第11章 家庭を正しく営む――緩やかな支配/第12章 公の場におけるふるまい――辱めと危険と博物館を避ける/第13章 ヒステリー――ヴィクトリア朝時代の生活においてちっとも愉快ではないこと/第14章 秘密の堕落行為――「いぼと小さい乳首はこれに起因する」/結論 パンティが恋しい/謝辞 抱擁を! あなたに抱擁を!/参考文献/解説=村上リコ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fwhd8325

65
語り口も面白く、のぞき見趣味的な要素もありますが、なかなか面白いともいました。登場する人の中にケロッグの創始者いわゆるケロッグ博士がいます。古い映画ですがアラン・パーカーの作品で「ケロッグ博士」を見たことがあります。この映画も痛烈な面白さがありました。今になってみるヴィクトリア時代を見るから面白いのでしょう。今の私たちも、未来から見れば、あきれるほど面白いかもしれません。2019/10/31

やいっち

49
『ダウントン・アビー』や『嵐が丘』、『風と共に去りぬ』などの背景を知る。我輩はあくまで好奇心で。映画「風と共に去りぬ」の一場面でもありましたが、黒人の侍女の手伝いでコルセットを装着する苦労! あれじゃ食事も喉を通らない。紳士の前では、慎ましやかな食事にならざるを得ない。出産は、命懸け。麻酔もないし、そもそも手術なのに滅菌、清潔にするという発想がない。が、結婚すると、子供を何人も作る圧力がかかる。夜の娯楽は他にないし。2019/09/23

くさてる

33
ビクトリア朝の女性たちが、どんな生活を送っていたか。あまりはっきりと描かれることがない、性や下半身事情や身体の秘密などを独特な語り口で解説する読み物でした。当時の無茶な常識を、現代の良識で一刀両断……という堅苦しさはなく、むしろ皮肉に笑い飛ばす感じなので楽しく読めます。しかしそれでも、女性の置かれた立場や絶句したくなる衛星事情は、ときに痛ましい結果につながることもあり、そこのあたりも誤魔化してはいません。読み応えあって面白かったです。このあたりの歴史に興味ある人におすすめです。2020/02/08

プル

29
19世紀の欧米での女性に求められた姿(思想)、映画などの表舞台では描かれない不衛生さを下着、恋、トイレ、妊娠出産、心身の健康を独特の口調で紹介している。独特に作り上げられたそのキャラクターなどの紹介を含め、本書の巻末にある解説の内容が合点いく物となっているので、分厚い本だけど、ぜひ最後まで読み通すと良いと思います。日本が昔から衛生面に長けていた。もちろん現代の方がより衛生面を保ちやすい環境である。そしておおらかだった日本の性、女性の実生活の地位を考えると、日本っていい国なんだなと、改めて思わされる。2019/09/27

mikarin

23
表紙に惹かれて図書館でなんとなく借りてみましたが、なかなか面白かったです。尾籠な話がてんこ盛り。本から匂いがしてきそうなほど。テレビや映画が香り付きでなくてよかったです。そしてウォシュレットの水洗トイレや超薄型の生理用ナプキンに頬ずりしたくなります。ありがとう! 21世紀!「嵐が丘」のキャサリンはかなりエキセントリックな人だと思っていましたが、当時はむしろあれが普通なのかも。日々コルセットで締め上げられて言いたいことも言えず行きたい所へも行けないのならヒステリックにもなろうというもの。2019/10/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13938617
  • ご注意事項