世界の思想書50冊から身近な疑問を解決する方法を探してみた

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世界の思想書50冊から身近な疑問を解決する方法を探してみた

  • 著者名:北畑淳也
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • フォレスト出版(2019/08発売)
  • 夏のおとずれ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~6/22)
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  • ISBN:9784866808024

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内容説明

■仕事がつまらない」「将来のお金が不安」「死にたい」……
残酷な未来を生きるための知的武装。

本書では、人が抱えるさまざまな疑問や悩みの答えを、
古今東西の思想書から探ります。
取り上げた名著は自分の人生に無関係に思えるものもあるかもしれません。
しかし、「思想」というものが、実は極めて身近であり、社会はもちろん、
我々の思考や生き方を深いレベルで縛っていることを実感するはずです。


■たとえば……、
Q.どうしてマスコミは偏った報道ばかりするのか?
 →W.リップマン『世論』
Q.中国や韓国への差別意識はどこからきたのか?
 →杉田聡編『福沢諭吉 朝鮮・中国・台湾論集:「国権拡張」「脱亜」の果て』
Q.金儲けは悪いことか?
 →ジェイン・ジェイコブズ『市場の倫理 統治の倫理』
Q.仕事はなぜつらいのか?
 →シモーヌ・ヴェイユ『自由と社会的抑圧』
Q.成功者になる条件とは何か?
 →マックス・ヴェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』
Q.無能なリーダーが誕生するのはなぜか?
 →カール・マルクス『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』


■「哲学」から「思想」が求められる社会へ
「哲学」と「思想」の違いとは?
もちろん厳密な定義というのはありません。

そこで本書では、「哲学」が物事の根本原理を探求するものだとしたら、
「思想」は「現実において具体的にどうなるか」を突き詰めて考えるものだと定義しています。
たとえば、「神はいるのか?」「善とは何か?」といったものを徹底的に
探求する内向きの思考が哲学だとしたら、どのように考えて行動すれば理想の人生を歩めるか、
理想の社会を築けるか、という外向きの思考が思想ということです。
当然、「保守」や「リベラル」といった政治思想もそこに含まれます。

哲学は生き方の指針を教えるものもあり、人生や社会の価値判断を考える上で重要です。
しかし、複雑化した世界や生き方が問われることが顕著な現代にあっては、「思想」がより求められているのです。


■目次
まえがき 社会からの逸脱を感じたときに
第1章 希望持てないわ、ほんま *社会について
第2章 ある意味、スゴ~イデスネ!!*日本人について
第3章 お前が生き方を決めるな *価値観について
第4章 ウソがホントになる世の中で *政治について
第5章 稼ぐ力も生産性もなかったら… *仕事について
第6章 簡単に啓発される我々の「自己」って… *自分磨きについて
第7章 いつも憂鬱の種は尽きまじ *悩みについて
あとがき 思考しない人生に意味はない

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かわうそ

32
★★★★★近代以降の個人主義、自由主義の恐ろしさが痛感できた。過度な個人主義と自由主義が人間を追い詰める。自由というと聞こえはいいが、自由は自己責任イズムを呼び起こす。自己責任というのは恵まれたものの言い分である。全く弱者の事情を度外視した的はずれな意見である。そもそも強者が自分たちにとって都合の良い世の中を作っているのだから弱者の不幸を自己責任で片付けるのは許されないのであって、現状から鑑みて法人税が引き下げられ、消費税が引き上げられたりしており弱者の首を絞め、強者の財布を潤していることは否定できない。2021/11/02

Uncle.Tom

20
読書案内所です。著者自身の社会の価値観に対する捉え方に惹かれ、本書を手に取りました。取り上げられているのは名著ばかりで、時間をかけても読む価値がある本が多いですね。ただ、本書の解説に関してはかなり粗が見られる箇所が多かったため、あくまでも読書案内という目的で参考にする程度でいいと思います。ぜひぜひ本書で取り上げられているいわゆる名著と言われる本を手に取って見ることをおススメします!僕も読みます!2019/12/11

aiken

14
2019年の本。面白かった。内向きな「哲学」よりも外向きの「思想」書を紹介してくれたありがたい本だった。ただでさえ難解な面がある「思想」書では、そこに日本語訳が重なることによって、読み違えてないかどうか不安になってしまう。だから、なにかと原本には奥手になっていたことを実感した。しかし、あとがきには、著者の読み違えの可能性も認め、「是非原本を」と背中を押してくれた。著者同様、哲学や思想は大好きな「頭のおかしい人」なので、今後は原本も時間をかけて読んでいきたいと思わせてくれる1冊でした。2022/04/17

はるき

11
 現代人の漠然とした不安を解してくれる書評集。取っつきにくい本を、分かりやすく解説してくれました。一番怖いのは、空気に流されて自分で考えなくなることかな。古典と言われる本も沢山ありますが、温故知新の精神で、学ぶ意識を大切にしよう。2022/12/31

まゆまゆ

10
古典や哲学書といった思想を語る著書から、現在の社会問題を考えていく内容。筆者のいう思想とは、現実において具体的にどうなるのかを突き詰めて考えていくもの。多様性を重視するからこそ議論が必要になる、差別的な言動の裏にあるものは他人からの攻撃に対する危険や不安、少数派の尊重こそ多数決の原理、といったエッセンスをつまむだけでも参考にはなるかな。2020/04/07

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