講談社学術文庫<br> 金魚と日本人

個数:1
紙書籍版価格
¥1,100
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

講談社学術文庫
金魚と日本人

  • 著者名:鈴木克美【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 講談社(2019/08発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 300pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065168820

ファイル: /

内容説明

1502年(文亀2年)、室町時代中期に中国から初上陸。元禄江戸で大ブームを起こして以来、金魚は日本人に愛され続けてきました。しかし、いったいなぜ、欧米ではさほど流行らなかった金魚が、本家・中国をしのぐ勢いで、日本では深く広く浸透したのでしょうか。そもそも日本の金魚のルーツはどこにあるのか。当時の日本社会は、金魚をどう受け止めたのか・・・・・・。金魚の飼い方や品種の解説ではなく、金魚と日本人の500年の歴史を、豊富な史料から検証。日本人の自然観や社会観を、金魚を通して考察します。本書の原本は、一九九七年に三一書房より刊行されました。

目次

プロローグ 日本の金魚と日本人
第一章 金魚のルーツを訪ねて
1 北陸の峠に鉄魚がいた
2 岡本養魚場のヒブナ
3 金魚はもともと何だったのか
4 「フナ」は今では仮の名前
5 金魚のルーツはどこに
第二章 金魚の誕生と日本渡来
1 生まれ故郷は杭州?
2 中国金魚の大発展
3 戦国時代に金魚の渡来
4 舶来の「こがねうを」
第三章 江戸の町を金魚が行く
1 金魚の光しんちう屋
2 江戸時代を生きた金魚
「和金(わきん)」/「らんちう(卵虫、蘭鋳、金鋳)」/「りうきん(琉金)」/「をらんだししがしら(和蘭獅子頭)」/「ぢきん(地金)」/「つがるにしき(津軽錦)」/「とさきん(土佐金)」/「はなふさ(花房)」/「わとうない(和唐内)」
3 市民権を得た金魚
第四章 駆け足で通る江戸の町と江戸時代
1 江戸の暮らし三百年
2 江戸の町は物売りの町
3 店借りの町の活力
4 過密文化の表裏
第五章 江戸時代の金魚ブーム
1 江戸で金魚がなぜもてた
2 びいどろの金魚玉
3 園芸時代の江戸と金魚
4 江戸の町の金魚売り
5 江戸の金魚の元店はどこに
6 柳沢吉保と金魚の名産地
第六章 日本人と金魚
1 出目金が遅れてきたわけ
2 金魚と変化朝顔
3 金魚の色はこがね色
4 魔除けに使われた金魚の玩具
5 金魚と花鳥風月
エピローグ 金魚を日本の水族館に
学術文庫版あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

すうさん

6
私の魚飼育も30年近くなる。グッピーから始めてシクリッド、ディスカス、海水魚、古代魚、アロワナ、ピラルクまで様々なものを飼育してきた。鯉も水槽で飼ったこともある。現在は120mの水槽でもっぱら金魚飼育。和魚は海外の魚や海水魚と違ってケンカしない。だからついつい多種類で多数飼っていしまい水質を悪くしてしまう。でも現代は飼育設備が充実していて無理しないと長く飼い続けることができる。本書は金魚と日本人の歴史書。人間にとっては趣味の進化の道だが、ペットの金魚にとってみれば人間に与えられた苦難の連続だったと思える。2020/06/10

maqiso

4
中国では宋代から金魚の飼育が行われ、日本では江戸時代に広まった。小さなガラス玉に入れられる安価な金魚は縮みの江戸文化と相性が良く、江戸には振り売りの金魚売りも多くいた。江戸時代は地方で独自の品種が作られもしたが、品種が少なく、品種改良の進んだ中国金魚が明治以降に伝来した。史料に「金魚」と書いてあっても今の金魚と同じかわからないが、絵からは品種まで推定できるのが面白い。2022/12/07

Koji

3
最近、金魚を見ないなと思って読んでみた本。 江戸時代からの歴史、推定で書いてある部分も多いけど面白い。2024/05/08

ジェリー

3
今まで、身近すぎてほとんど気にもしていなかった金魚のルーツなどを垣間見ることができ、興味深かった。2019/10/08

ほぺ

0
金魚の文化史 愛されて生きる魚だということが良くわかる2023/07/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/14089228
  • ご注意事項

最近チェックした商品