内容説明
舞台の稽古場で矢代俊一の前に現れた一人の俳優は、矢代俊一に思いがけぬ運命をもたらすのだった! 矢代俊一シリーズ第2巻。
ふとしたきっかけで参加したセッションで、矢代俊一は勝又英二、森晃市の二人と知りあった。その出会いは結城滉の突然の死、サミー井上の渡英によって停滞を余儀なくされていたバンド活動に新たな展開をもたらす。しかし、新メンバーを率いてのミュージカルの仕事の現場で出会った一人の俳優が、ようやく本格的に活動を再開しようとする彼に結城滉の死の真相を突きつけるばかりか、残虐きわまる事件をもたらすのだった。矢代俊一シリーズ第2弾。
【著者】
栗本薫
1953年東京生まれ、2009年病没。1977年群像新人文学賞評論部門を、1978年江戸川乱歩賞を受賞して文壇デビュー。小説は栗本薫名義、評論などその他の活動は中島梓名義で発表する。正伝130巻、外伝21巻のグイン・サーガ・シリーズ、伊集院大介シリーズ、魔界水滸伝などのシリーズ作品をはじめとする小説のほか、評論、エッセイなど400点を越える著作が刊行された。また、ミュージカルを手掛けるほかジャズ・アルバムとして「THE LAST LIVE」がある。