ツキノネ

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ツキノネ

  • 著者名:乾緑郎
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 祥伝社(2019/08発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
  • ポイント 480pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784396635695

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内容説明

老夫婦惨殺事件が起きた家から見つかった身元不明の少女。養護施設に引き取られたその少女は「ツキノネ」と名乗る動画配信者だった。一方、ダムに沈んだ故郷・小楷町を描く画家・荒木一夫の個展に来ていたフリーライターの大塚文乃は、絵の中にいるはずのない少女を見つけ気を失ってしまう。後日、小楷町の歴史を調べる文乃は、そこに「ツキノネ」を神とする「根ノ教」という土着宗教があったことを知る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

utinopoti27

111
このミス大賞に輝いた作者の最新作。幻想的な装画が印象的だ。惨殺された老夫婦宅で救助されたツキノネと名乗る謎の美少女と、ダム湖に沈んだ町に息づいていた、忌まわしい地場伝説とのコラボが何とも不穏な空気感を醸し出す。現実と仮想現実との邂逅を巧みに取り入れつつ、読み手を幻想世界に誘う本作は、新感覚のホラーファンタジーと呼ぶべき作品なのだろう。ただ、住民から忌み嫌い、恐れられたという「ツキノネ」の怖さがはっきりしないのは、あえて曖昧にすることで、深みを持たせる意図があったのか、それとも読み込みが浅いのか、謎だ。2019/11/12

あも

86
ダムに沈んだ村、そして今はなきその村の風景をキャンパスに再現する記憶の画家・荒木。ライター志望の彩乃は彼を取材するうちに、その村の歴史にも惹かれていく。一方、ツキノネと名乗る美少女youtuberの祖父母を青年が惨殺する事件が起こる。因習とSF的な設定が現代に蘇るという素材はとても好み。が、探偵役…というより狂言回しである彩乃の性格が嫌い…なのは置くとしても一般人過ぎる!コネも能力もない人間が○○の謎を追う的な役割を与えられるのは荷が重い!読んでてもどかしい!総体としては面白かっただけに、いろいろ惜しい。2019/09/19

★Masako★

78
★★★ 動画配信サイトで予言をする身元不明の美少女、ダム建設で水に沈んだ村とその村に伝わる奇妙な風習や謎めいた神社…伝奇ホラーっぽく設定もとても好みだったので、途中まではけっこう面白かったのだけれど…何か盛り上がりにかけたままラストまできてしまった。「ツキノネ」についてもっと知りたかったな♪ 文乃や荒木等キャラにももう一つ魅力を感じなかった…。乾さんの新作、期待していただけにちょっと残念!2019/11/08

momi

46
「ツキノネ」を逃がすために殺人をおかした青年…。 あれをそこから出してはいけなかったのに!!湖に沈んだ村での土着宗教… 女性フリーライター…記憶の画家…絵の中に住む女の子の正体…。 それは決して触れてはいけないものでした!!好きな設定だけど… えーーー!!ここだけの話…女を武器にしてドロドロ粘着質なこの神さん怖い〜〜ッ!!いや〜な感じが残る読後感でした…。2019/07/19

のりすけ

36
ファンタジック系かと思ったら、伝奇系でした。関わった人が全員不幸になる。幼い少女のようで実は魔物よ。年も取らずずっと生きていける生命体。でも子孫を増やしたもののほんの些細な病でほぼ壊滅しちゃうなら、このコロナの時代ならやばいんじゃ。多分このツキノネちゃんは全女が敵視するタイプの子やな!2022/08/22

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