内容説明
脳の血管病を持つ広島の崩壊家庭に育った少年・ヒカル。その命を救った脳血管外科のパイオニアの老医師・火男。命は救われたものの、天涯孤独となったヒカルは高校をドロップアウト。一方、医療崩壊といわれるすさんだ医療現場での仕事に燃え尽きた火男は、故郷の長崎に帰る途中の三原で、偶然、ヒカルと再会する。そのふたりの前に建つ、1597年に殉教した二十六聖人の一人、トマス小崎の像。その二十六聖人に導かれるようにふたりの長崎への旅が始まる。とともに長崎に旅して、<時>について思いを巡らせ、1年かけて殉教と原爆について学ぶ。そして、生命の実相に触れることで心を被っていた殻が破られてゆく……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keith
20
原爆の被害にあった少年の話かなと思ってましたがそうではなかった。現代を舞台に脳の血管病を患った少年と老医師が主に長崎においてキリスト教の殉教者と原爆に思いを馳せる話。小説、いわゆる物語としての面白さというのは感じられませんが、作者の怒りや主張はよく理解できました。2020/03/14
Book Lover Mr.Garakuta
7
図書館本。再読。平和な世界が広がりますように。2019/12/15
Book Lover Mr.Garakuta
7
虚しさと切なさとが入り混じる本だった。学生さんの夏の課題図書には良いかもと思う。2019/10/20
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