内容説明
人間の眼は常に曇っている。血走っていたり、酔っていたり、近視眼的だったりする。しかし、そういうときにこそ、歳月の光は静かに、透明に、ものごとを映していく――。人の一生の重み、そこに込められた濃密な意味とは何か。日本、アジア、中東、世界各国の街の中から、人間を見つめる作家のエッセイ集。
目次
まえがき
[第一章] 見果てぬ夢を植えた
[第二章] きちんと筋を通すべき
[第三章] 関心を持つことが愛の始まり
[第四章] イラクとアラブ
[第五章] 騙されても与え続ける
[第六章] すべきではなかった約束
[第七章] 誰かを傷つけずには生きられない
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gender
2
著者曰く、歳月それ自体というのは透明であるという。自分的には、誰にとっても、透明な歳月が過ぎ去った後に、当人がそれぞれの色彩を付けていくということなのだろうな、と咀嚼している。世界の至る所で、自分の足で歩き自分の目で見てきた著者の視点は、年老いて世を嘆くような硬直したものでなく、むしろあっけらかんとした物言いの中に老獪なふてぶてしさも覗くようで、あえて曖昧な言い方はせず、頭によく入る。歳をとってもこれくらい明快な見方をしていたい。2015/01/12
tom1969
1
本書にて、アフリカ、イラク等の現実と筆者なりの考え方を教えられた。筆者は、1or 0(ゼロ)の気骨ある性格らしく、文書にも迷いない歯切れよさを感じた。自分はまだまだ及ばずです。フリーターで引用された詩は納得した。2015/10/02
かんな
0
新聞の国際面も読まなくちゃ(・o・)「関心を持つことが愛の始まり」2017/05/04
PPP
0
★★☆☆☆途中保留。
うたまる
0
「ボランティア活動は、それが安全で楽しく感じられる間は本物ではない。」