「響き」に革命を起こすロシアピアニズム~色彩あふれる演奏を目指して~

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「響き」に革命を起こすロシアピアニズム~色彩あふれる演奏を目指して~

  • ISBN:9784636959376

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内容説明

現在、ショパン国際ピアノコンクールをはじめ、世界中のピアノコンクールでロシアピアニズムの流れを汲んだピアニストが活躍している。
なぜロシアの伝統的奏法が世界を席巻しているのか?
そもそも、ロシアピアニズムとはいったい何なのか?  その特徴は? 奏法は?
そう考えると、なかなか明確な答えに行きつかないのではないだろうか。
なぜなら、ロシアピアニズムとはひとつの明確な奏法のことではなく、ロシアで培われ、分岐・発展をしながら受け継がれてきた多くの「ピアノ流派」の総称だからだ。

本書では、約30年にわたりロシアピアニズムを研究してきた著者が、ロシアピアニズムの基本的な紹介はもちろん、表現力のある演奏をするために必要な考え方、音の聴き方、身体の使い方などまで解説。
また、ロシアピアニズムと聞いて思い浮かぶ「重力奏法」の誤解についても言及している。
ロシアピアニズムに興味のある音楽愛好者から、表現力のある演奏を目指すピアノ学習者、指導者まで――、
これまで謎に包まれていた実態を明快に解きほぐすロシアピアニズム入門。
大人気ブログ「大野眞嗣 ロシアピアニズムをつぶやく」に大幅に加筆、修正をしたピアニストに衝撃を与える一冊!

目次

■第1章 響きの正体
■第2章 ロシアピアニズムとは何か
■第3章 ロシアピアニズムの奏法と技術
■第4章 理想の音楽教育を目指して
■第5章 ロシアピアニズムの代表的ピアニスト
■第6章 芸術をつくるということ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ソバージュ

8
世界のピアノ奏法は日本で主流の「ドイツ・オーストリア流奏法」と「フランス流奏法」、「ロシア流奏法」の大きく3つに分類され、「ロシア流」は倍音を響かせることが他の国のピアニズムと大きく異なる点だという。音や響き、奏法の説明やロシアピアニズムの代表的な各ピアニストについて等、『目から鱗』と言うか『開眼!!』って感じで誠に読み甲斐ある書籍でした。2019/09/06

Bartleby

7
指を曲げてガチャガチャ弾くのではなく、リヒテルやホロヴィッツのように、指を伸ばしぎみにして豊かに音色を弾き分ける、いわゆるロシア奏法がずっと気になっていた。本書はその奏法について一から説明してくれている。こういうのが読みたかった。どうも、音を鳴らす、ではなくて、倍音をよく聴きながら"音を離す"という発想の転換にその秘密の一端がありそうだ。2022/09/08

ミー子

6
私は「ロシアピアニズム」という言葉すら最近まで知らず、その奏法や音色について、具体的に書かれたものを初めて読んだ。私はプロのピアニストじゃないから留学して学ぶことは出来ないけど、音色や1音1音の表現について、繊細な耳を育てたいと思った。そして後半に書いてあるように、結局は◯◯奏法という技術的なものではなく、音楽は感性や心を表現する芸術だから、奏者の感性を磨くことが大切であること。また日本人は、日本的な繊細な感性で、ヨーロッパの音楽(クラシック音楽)を弾けばよいということ。本当にそうだと思う。2019/10/20

のがまま

1
ピアノの響き、タッチ、私もロシアピアニズムを自分のタッチで感じてみたい!2019/06/12

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