筑摩選書<br> 刺さる言葉 ──「恐山あれこれ日記」抄

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筑摩選書
刺さる言葉 ──「恐山あれこれ日記」抄

  • 著者名:南直哉【著】
  • 価格 ¥1,595(本体¥1,450)
  • 筑摩書房(2019/08発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480016195

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内容説明

死者を想うとはどういうことか。生きることの苦しみは何に由来するのか。曹洞禅の根本道場・永平寺に二十年、死者供養の聖地・霊場恐山に十年、“生きて在ること”の根源を問い続ける著者のブログ「恐山あれこれ日記」を精選し、編み直して一冊とする。よるべなき現代人におくる思索と洞察の書。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Aki

16
日本人だからであろうか、仏教に勤しんでは来なかったが腑に落ちる思考方法が非常に多かった。この世の一切を空とするのは、諦念なんかではなく、非常に謙虚な世界の見方であると思う。達観とも言えるその謙虚さは、成功や成長といった病理とも言えるまでの社会の圧迫感溢れる要請に対し、ありのままの現実を見つめる視線を与えてくれる。金儲けの為に描かれた傲慢な啓発本よりも、圧倒的にこの社会に必要な著書。2019/11/20

nemunomori

8
霊場恐山の院代・南直哉和尚のブログ「恐山あれこれ日記」の精選編。著者は「正法眼蔵を読む」「日常生活のなかの禅」などで近代哲学を踏まえて仏教をロジカルに解説される超知性派ですが、ここでは実はお茶目な一面が垣間見えます。新幹線で乗り合わせた厚顔無恥な乗客にキレて「なぜ私は腹が立つのか!! ミカンももらったのに!! ああ、齢五十をこえてなお、私の修行はかくも未熟なのか!!?」と叫ぶ『怒らない練習』は爆笑の一遍。宗教の暖かさに癒やされ修行の厳しさに深く考えさせられるエッセイ集でした。2016/05/14

Risa Shimowada

7
数年ぶりに読む南氏の本。ブログまとめ本で面白かった。エッセイ系の良さって今までピンと来なかったが、大きなテーマについて様々な方向、方法で語られる手法と考えると使い出があるのかも。笑ってしまう部分や、お坊さんが資本主義とイスラム教について考えるのかというような新鮮な驚きもあって良かった。「ゆるく淡い(そして信頼を築くための長さがある)関係」の良さという指摘も良かった。緊密すぎると関係を壊したくないが故に言えないこともあると。色々考えてる人だけど、結局人とのやり取りから見えてくる話が良かった。それは2020/08/16

akihiko810/アカウント移行中

6
図書館本。恐山の院代・南直哉和尚のブログ「恐山あれこれ日記」。印象度B+  南老師のブログは以前から読んでいたのだが、あらためて書籍で読む。南老師の普段の人となりや、思考がわかって面白い。中学に講演にいったら、元引きこもり少女が「南の本に救われた」と言ってくれた話は、物書き冥利に尽きるだろう、いいエピソードだ2020/01/11

ゆかり

2
恐山の宿坊にあり、時間つぶしのつもりで手にとったのだが、語りの軽妙さにすっかりとはまってしまった(爆笑)。本書より著者のブログ「恐山あれこれ日記」の読者にもなった。著者の他の本を読むようになったきっかけの著作。2018/12/17

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