アンティークコインマニアックス コインで辿る古代オリエント史

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アンティークコインマニアックス コインで辿る古代オリエント史

  • ISBN:9784844368632

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内容説明

【コインがわかれば歴史がわかる! 美術館、博物館では見られない、貴重なアンティークコインを多数掲載】

アンティークコインはそれ自体が美しく魅力的ですが、同時に重要な歴史的資料でもあります。為政者たちが発行したコインは世界最古の「メディア」であり、見方を少し変えるだけで、数千年前の人々の生活や文化を知る手がかりとなります。

本書収録のコインは、紀元前6世紀~紀元後2世紀頃に地中海世界で発行されたものが中心です。第1章「コインマニアックス」では、コイン1点1点をカタログ的に紹介し、刻まれた図像を解説しています。第2章「コインで辿る古代オリエント」では、コインに刻まれた人々の物語や歴史を紹介しています。

さらに付録として、収録コインのうち代表的なものの発行地をわかりやすく地図上に示した「コインマップ」や、コインの製造方法や流通について詳しく解説した「コラム」も掲載。楽しくコインを鑑賞しながら、古代オリエントの歴史をひもときましょう!

〈本書の内容〉
■CAHAPTER1 コインマニアックス
ギリシア本土のコイン
小アジアのコイン
エジプトのコイン
シリアのコイン
シチリア島のコイン
ローマ本土のコイン
ローマ属領のコイン

■CAHAPTER2 コインで辿る古代オリエント
英雄オデュッセウスの物語
英雄ペルセウスの物語
アテナとポセイドン
フィリッポス2世の物語
etc

■APPENDIX 古代ローマをもっと知るために
古典期のコインマップ
ヘレニズム期のコインマップ
共和政期のコインマップ
帝政期のコインマップ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新田新一

15
古代ギリシアや古代ローマなどのアンティークコインを通して、歴史を語っていく本です。非常に面白かったです。一つ一つのコインが美しくエキゾチックで、工芸品のような魅力があります。ペガサスが刻まれたものもあり、神話の世界を身近に感じることができました。クレオパトラやカエサルが刻まれ物は、貴重な歴史の断片といった趣があります。文章だけでは頭に入りにくい複雑な歴史も、アンティークコインの写真を眺めながら読むと、血の通ったものとして受け止めることができます。遥か昔のことも、現代とつながっていることを実感しました。2024/03/26

組織液

9
アンティークコイン鑑賞の入門書です。本当に入門って感じなので知識ゼロでも楽しめます。アンティークコインについては中公新書の『貨幣が語るローマ帝国史』で興味を持ち、そこから著者をTwitterで知りました。この時代のコインの肖像って結構雑なイメージありますけど、プトレマイオス朝のものはほんと精巧ですね… ビザンツのコインとか子供の落書きって感じなのに(おい) あとリュディアのエレクトロン硬貨があんなに小さかったとは知りませんでした。2021/08/11

ganesha

4
前6世紀〜2世紀にギリシアやエジプトなど地中海世界で発行されたコインの紹介と、古代オリエントの物語について。エジプトとギリシアの死生観の違いやローマ建国、キリスト出生時のどたばた、ブルートゥスのキスと語源など、知っているようで知らなかったことを楽しみつつ読了。シラクサ発行のアルテミスのコインが一番気に入った。2020/08/24

ikeikeikea

4
副題にコインで巡る古代オリエント史とあるが注意が必要。何故ならばコイン自体がギリシャ文明の流れから来ているからだ。なのでギリシャ文化の影響にあるオリエント地域のコインを紹介する本となっている。 古代のコインを紹介する本だと摩耗していて何が描かれているかわからないものが多々あるが、本書は状態の良いコインが多くて見てるだけで楽しめる。またコインの写真について拡大と原寸大の両方が掲載されているのも嬉しい。2019/08/10

陽川文実

2
財布やポケットが無かった時代、アテネではコインを口に入れて持ち運んでいたらしい。衛生的にどうかとかは置いておいて、支払いの時には拭いたのだろうか……2022/05/26

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