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内容説明
「逆境や危機のときにこそ大きなチャンスに恵まれる」……。樋口廣太郎の経営哲学はこのひと言に凝縮されているといっても過言ではない。旧住友銀行時代には吹原産業事件や安宅産業事件などの巨額な詐欺事件、不良債権問題に直面しながらも、陣頭指揮をとり、危機を未然に防ぐ。アサヒビール社長に転じてからは、瀕死の状態にあった組織を甦らせ、チャレンジする会社へと変貌させる。本書は、一歩間違えば自社の経営問題にも発展しかねない状況を、常に前向きな発想で克服してきた樋口の、卓越した経営手腕に迫る実践的経営書である。「最悪の状況で最も重要なことは、悪い情報を集めること」「集めた情報をパートタイマーにも共有し、全社あげて再生への意識を高めること」などは幾多の危機を乗り越えてきた樋口の言葉だけに説得力がある。しかし、これができない企業が多いのだ。経営者のみならずビジネスマンにも是非読んで欲しい一冊である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たっつん
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アサヒビールの会長だった樋口廣太郎さんが語る、アサヒビール復活までの道のり。トップとしての心構えがすごく伝わってくる本だった。いろいろ感じる言葉はあったが、特に響いたのは「30代までは自分の持ち味でいくしかない。40代に入ったらある程度自分というものをつくっていかなければならない。」という箇所かな。自分も我武者羅に行くことにしよう。個人的にはスーパードライよりもサッポロクラシックが好きです。ハイ。2012/04/27
やまちゃん0
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「浅草のうんこビルは、もともと聖火台の上に炎が揺れている姿をイメージしたが、構造上炎を縦に設置できなくて、あのようになった。」という下りは面白かった。 全体的には、ご本人はそんなつもりはないと思うが、誰々に会ってこんな言葉をもらったとか、指導してもらったなど、自慢話っぽく感じることが多かった。 2011/07/27