最良の逝き方 特別養護老人ホームで見た生死の決断

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最良の逝き方 特別養護老人ホームで見た生死の決断

  • 著者名:小村一左美【著】
  • 価格 ¥1,425(本体¥1,296)
  • 潮出版社(2019/07発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784267021947

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内容説明

何よりも大切なことは、本人の「意向」と「満足」です――特別養護老人ホームで15年以上勤めた著者が見た、様々な家族の実状、病院側の思惑と実態、そして患者・施設利用者の心に寄り添う「想い」とは。高齢で認知症の自分の親が、伴侶が、生命にかかわる病気に罹ったとき「胃ろう」を造りますか――「人工呼吸器」を装着しますか―― そしてそれは“本当に”ご本人のためですか? 終末医療の最前線に立ち続けてきた著者が、出会い、励ましてきた人々の脚色なしの実録! 第六回「潮ノンフィクション賞」(2018年度)受賞作「最良の逝き方の選択――決定権はあなたの手中に」を加筆・修正。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

63
最期を迎える際にどのような選択を行うのか?人工呼吸器・胃瘻を望むかどうか?これまで医療にお任せであったことが、高齢化と社会保障費の増大で在宅や特養へと移行せざるを得ない。人工呼吸器は望むが胃瘻は望まないなどちぐはぐな家族の意向も多く、死を意識してこなかったことが関係している。著者は特養に勤務する看護師。病院・医師への不信感が半端なく高い。連携の不備があれば前向きな話し合いが不可欠。ただ多くの事例とともに現場の生の声を届けてくれているのは、すべての人に訪れる死について考える上で参考になりとても価値がある。2019/08/31

タルシル📖ヨムノスキー

26
特別養護老人ホーム勤務のベテラン看護師による高齢者の〝最期〟をテーマにした一冊。特養は〝終の住処〟とも言われているが、いざその時が近づいたとき、延命を望む家族は少なくない。医師の指示を対象者が守るという概念がcompliance。医師と対象者が相互理解のもとで対象者が治療に参加するという概念がadherence。そして医師と対象者間で情報を共有し対等の立場で話し合ったうえで治療(内服を含む)を決定していくという概念がconcordance。やはり普段から話をしておくことが大切か。施設関係者、ケアマネ必読。2020/03/29

犬養三千代

8
特別養護老人ホームで活躍されていた看護師さんのドキュメンタリー。80歳いえ100歳ちかいひとたちの死にゆくさまを描いている。生活保護の人はひとりだった。介護保険を利用して、つまり費用負担できる人たち。この看護師さんよような看護師さんはなかなかいない。現実はもっと厳しい。父母を看取ったがこんな看護師さんには巡り合わなかった!!2020/01/12

Kazuo Ebihara

2
著者は看護師として、 病院、看護専門学校、特別養護老人ホームで各10年以上勤務。 現場で体験した 患者と家族、病院と特養施設、 治療と延命、医師と看護師の様々な問題。 タブーを破り、生と死について本音を語っています。 2018年度「潮ノンフィクション賞」受賞作。 病院に頼り切るのは、よろしく無いようです。 2019/11/25

新飛騨人

1
亡くなる人の介護施設、病院、家族の関係を リアルに描いたドキュメンタリー。面倒みている 家族にとっては、介護施設、病院、家族 の関係性が参考となる。2019/11/15

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