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内容説明
統計上、クラスに1人はいる不登校の生徒。きっかけは様々だが、ほとんどの場合は家にひきこもってしまう。学校や行政機関などのサポートは不足しており、2019年に起きた農水省元事務次官による息子の刺殺事件も、この問題の延長線上にある。適切な支援があれば、防げたであろう事態なのだ。若者のひきこもりに30年以上向き合い続けてきた著者が、独自に開発した「規則」「責任」「自律」の3ステップモデルを公開。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
香菜子(かなこ・Kanako)
31
不登校・ひきこもりの9割は治せる 1万人を立ち直らせてきた3つのステップ。杉浦孝宣先生の著書。教育者として不登校問題やひきこもり問題に長年向き合ってきた杉浦孝宣先生だからこその内容がたくさん詰まった良書。不登校・ひきこもりの子供を無理やり登校させるのではなく、どのように不登校・ひきこもりの子どもの心に寄り添うのかについてを具体的に紹介しています。杉浦孝宣先生のような方こそが真の教育者なのでしょうね。2019/10/23
koheinet608
10
個人的にひきこもり問題に非常に関心がある。 ひきこもりを、他人事とは思えないからだ。 ある条件が整えば、この日本では、誰にだってひきこもりになると思っている。私の身近にも、かれこれ15年以上ひきこもっている友人がいる。 不登校、イジメをキッカケに、また、失業や転職、慣れない職場でのストレス、家庭不和、病気、事故でも、人は、簡単にひきこもりになると思う。 ひきこもりのメカニズムは、あまりに複雑だと感じる。 この著者の言うように、規則正しい生活習慣云々で解決の糸口になるかどうかは、甚だ疑問2019/12/25
クサバナリスト
7
通信制のサポート校の箇所を主に読んだ。2021/05/22
ゆ☆
7
不登校の生徒に対して、学校のスクールカウンセラーを否定したり、そっとしておいて自分の力で動き出すといったやり方をダメ出ししている。スマホを無理やり?取り上げて言うことを聞かせる事例があったのが違和感を感じた。不登校の要因も個性も多様で同じように当てはまることはないだろうと思うけど柱となる方針は納得できるものがあった。筆者のように子どもと向き合い、世の中から引きこもりを減らす活動はもっとメジャーになるべきだと思った。2019/10/22
pino
4
放っておかずにアクションを起こすこと、なるべく早く介入すること、そして立ち直りのステップとして①規則正しい生活②自律して自信をつける③社会貢献をする、と提示していることには基本的に同意。また、安易に病院にゆき、病名をつけられることの弊害についても理解できる。ただし、学校の資源として、教員の負担増大を思うと、病院任せになってしまったり、アウトリーチ支援を行えない現状があることもまた事実で、制度的に行政がなんらかのアクションを起こす必要があるとも感じた。2023/11/23