内容説明
シャルロットは6歳の雌のジャーマンシェパード。警察犬を早くに引退し、2年前、浩輔・真澄夫婦のところへやってきた。ある日、2人が自宅に帰ってみると、リビングが荒らされており、シャルロットがいない! いったい何が起こったのか。(表題作) いたずら好きでちょっと臆病な元警察犬と新米飼い主の周りで起きる様々な“事件”――。心が温かくなる傑作ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さてさて
205
“犬と一緒に暮らすと、世界が少しだけ変わる”ーそんな風におっしゃる作者の近藤史恵さん。そんな近藤さんの『犬』に対する熱い想いを全身に感じるこの作品。そこには、シャルロットを迎えた真澄の生活がそれまでとはまったく別物に輝いていく様が描かれていました。『犬』に関するあんなこと、こんなことにすっかり物知りになるこの作品。『犬』を飼いたいという思いが芽生えてくる読後があなたを待つこの作品。『犬』好きな人には必読書とハッキリ言い切って良い、『犬』にはじまり『犬』に終わる、もう全編『犬』づくしの素晴らしい作品でした。2024/11/23
ミュポトワ@猫mode
129
読友さんからのおすすめ本。超絶に面白かった!俺は犬派か猫派かを聞かれたら、断然猫派なんだが、それでもこの本は超絶に面白かった!!思わず大型犬を飼いたくなるくらいに面白かった!!!良いなぁ、おっきい犬…しかも賢い犬…飼いたくなっちゃうけど、飼えないから、俺は解説者と同じくエア犬を飼うことにしよう!もちろん、メインクーンと一緒にwあー作者買いしそうだわ…でも、積み本がなぁ…2024/06/17
ツン
103
近藤史恵さんの犬ものって、絶対に犬飼ってるよねってわかりますね。犬のことよくわかってるし、愛情を感じます。2022/03/28
のぶ
101
抽斗が多い近藤史恵さんで初めて読んだジャンルだが、これも面白かった。池上浩輔、真澄夫妻は子供ができず、不妊治療も効果がなく、落ち込んでいたところに、犬を飼うように勧められた。譲られた犬は、引退した元警察犬のジャーマンシェパードのシャルロット。しっかり躾けられていて頭も良い。そんなシャルロットをめぐる6つの話。どれを読んでもシャルロットが愛おしく、優秀さも際立っていて、飼い主とのコミュニケーションが良く表されていた。どの話にも日常のミステリーが込められていて、その謎解きも楽しかった。2019/07/06
鍵ちゃん
76
シャルロットは6歳の雌のジャーマンシェパード。警察犬を早くに引退し、幸輔・真澄夫婦のところへやってきた。ある日、二人が自宅に帰ってみると、リビングが荒らされており、シャルロットがいない!いったい何が起こったのか。いたずら好きでちょっと臆病な元警察犬と新米飼い主の周りで起きる様々な事件。事件が起きでも飼い主の人柄とシャルロットの人懐っこさで、ほのぼのして終わらせている。癒やされる話でした。大型犬はカッコいいか朝晩1時間以上の散歩は無理だな。2023/07/14