内容説明
朝のワイドショー番組の放送中、出演者の黒沼勲が苦悶して倒れた。毒物によって何者かに殺されたのだ。黒沼は、元警視庁の警部補で、犯罪ジャーナリストを称していた。警察上層部からの特命を受けた警視庁の志塚典子は、テレビ局への潜入捜査を開始した。形式上とはいえ、警視庁を辞してまで、捜査をする理由は何か? テレビ局内という特異な状況に阻まれながら、志塚は真相に近づいていくが―― 書き下ろし長編警察小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
185
潜入捜査官というタイトルから、警察モノかミステリとしても社会派だろうと思わせて、どうやら本格ミステリを狙ったようだ。absintheの好みと違うから、上手い評価は出来ないのだが・・・。警察官がジャーナリストに化けて放送局に潜入捜査。期待したけど・・・それほど面白くなかった。主人公の性格はカッコいいし、それぞれ人物が描けているとは思うが。あまり人物に影も闇も見られないし、放送にかける意気込みもそれほど伝わってこない。2019/09/09
Yuri
14
多分、初読み作家さん。シリーズ物なのかな?思わせぶりな記述がちらちら。テレビ局内での生放送中での事件。潜入捜査と言うものの、『潜』んでる感じが余り無かったです。展開は面白かった。2025/10/31
うさっち
13
どんな闇の組織に潜入するのかと思ったら警察を辞職してワイドショー番組に犯罪ジャーナリストとして出演するって目立ちすぎだし事件が解決して元に戻っても大変そう。ただ初テレビ出演に緊張してる姿はちょっと面白かったです。2024/09/30
ブランノワール
9
個性的な登場人物達がすごく良いです2019/08/28
kaikoma
2
設定部分の粗さが気になりますが、きっと映像化したら楽しめるのではないかと思います。映像メディアに素顔を晒す以上は、経歴や学歴も隠し通すことが出来ない気がしますが、敢えてそこを無理の有る設定にして、リアリティを削いでいる所が面白いとも言えます。2022/06/30




