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内容説明
どうしたら幸福になれるのか。人は自然の力を生かせるのか? 明治から大正にかけ、西洋思想に匹敵する生き方論を示した幸田露伴。「努力は人生の最大最善の尊いもの」「努力の堆積が天才を生む」と説き、未来を善くするものは努力しかない、過去を美しくしたものもない。生活の充実となり、自己を発展させるものでもあり、それが生きる意義であると訴えた。効率最優先の価値観が見直されるいまこそ読まれるべき不朽の名著。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かわうそ
45
学問は深みに行くことが大切だというんです。しかし、1人の人間にとって学問というのは余りにも膨大でとても抱えきれるものではない。だから、哲学について深みに到達したいのであれば、1人の哲学者を選んで徹底的に向き合うことが重要だということになります。露伴流に言えば、身長ですら人それぞれ違うのだからましてや好む哲学者も違うだろうと。ここはもう個性の領域です。であるならば、向き合う対象にカントを選んでも良いのだし、スピノザでも孟子でもなんでも良い。とにかくカントがルソーの『エミール』に対して向けたような熱心2023/03/24
lonely_jean
0
これを読了するのに、かなりの努力を要した。と言ってしまう私は、知も心も浅いのだろう。その自覚はあるが、途中でやめてしまわず、読み通せてよかった。観念的な話も多く、それで結局どうすれば、と感じてしまったところもあったが、これから時間をかけて考えよう。死ぬまで正解は得られないとしても。2020/05/08
yu12418
0
努力の性質が掘り下げられている感じ。意識せずに努力できる状態が理想なんだなと。努力の方向性を間違えずに物事に臨みたい。2020/04/17