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内容説明
日本との関係にも影響を及ぼす、韓国国内の激しい権力闘争。その根底にある保守派と進歩派による「南南葛藤」の実態を描く。「国交正常化以降で最悪の関係」はなぜ生まれたのか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥
85
徴用工問題をきっかけに最悪な関係となっている日韓両国。個人的には国と国が締結した条約をいとも簡単に無視し、しかもそれを一民間企業に責任を持ってくるという感覚が全く理解できない。文政権になってから日韓関係が何故こうも悪化したのか?朴政権のスキャンダルで政権交代したが故に前政権の実績を全否定しているうちに収拾がつかなくなった。経済政策で満足な結果が得られず、lame duck化した政権が国内の不満をそらす為に利用している。という見方もあながち間違いではないと思える。★★★+2019/08/01
skunk_c
49
本書を一言で要約すれば、「文在寅大統領は親北ではあるが反日ではない」というところで、これはきわめて重要。著者は彼が反日だとする日本の風潮は誤解だと断定するが、同感だ。問題は本書のメインテーマである「南南葛藤」、つまり韓国内の保守と進歩派の根深い対立。これが大統領制という仕組みの中で、選挙の度に増幅している感がある。特に10年ぶりの政権奪取を行った文率いる「共に民主党」の保守派批判が、対日政策の手ぬるさに及んでいたために上述の誤解となった。ただし、北との関係はというと、なんだか上手くあしらわれている印象。2019/12/31
yyrn
20
韓国本はもうイイかなと思いつつ読んだが、読めば色々と教えられた。日本人の感覚では、敵対する相手を徹底的につぶそうとする韓国人の行動が常軌を逸していると映るが、そういえば日本だって昭和40年代にはまだ大規模なストや思想的対立からの流血事件が頻発していたのに、安保闘争の終焉とともに憑き物が落ちたように人々の生活は落ち着いていったと記憶するが、韓国ではあの時のような政治的興奮や緊張が、ずっといまも続いているようなのだ。すぐ隣に国の生い立ちでは正当だが狂った兄弟(北朝鮮)がいるせいなのだろうが、それにしても⇒2019/11/03
JUN
18
「南南葛藤」 政権交代が起きる度に、前政権を全否定することに注力する。そして強い世論。韓国は大変だな。政治に関心が薄い日本も問題だけど。2021/10/06
梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」
17
NHKの前ソウル支局長である著者は、韓国国内の保守派、進歩派の対立を「内なる分断」と呼ぶ。保守と進歩はそれぞれの傾向を持つ政権が変わるたびに互いに政権を取られた恨みを晴らすが如く、徹底的に叩き合ってきた歴史があると分析している。取材でそれを目の当たりにしてきた著者は、彼らがその対決を乗り越えて協調することが韓国の発展につながるのだと主張している。前大統領が必ず訴追されてきた韓国の政治史が、この本を通してよく理解できた。日本や朝鮮に対する態度も内なる分断に影響されたものであることがわかった。2019/08/30
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