内容説明
首相在任期間は2700日を超えて歴代三位。なぜ、ここまでの長期政権を築けたのか? 誰も書かなかった、安倍政治の深層に迫る。
「実は国政選挙にはある秘密が隠されています。安倍晋三はそれに気づいたから強いのです」(本文より)
政敵を分断し真綿で首をしめるように孤立させる、したたかな政治力。一度は地獄を見た政治家がいつ、どのように実力を蓄えたか?
政治部配属以来、安倍晋三と彼に連なる人脈を取材し続けてきた名物記者が、政界のリアルすぎる舞台裏を公開!
初めて明かされる大物政治家たちの素顔や本音、彼らの激突で生まれるドラマ。平成政局の修羅場を余すところなく記録し、読み出したら止まらない迫真のルポ。
「安倍晋三の総裁任期は長くともあと二年余り。その後、政界は再び混乱期を迎えるでしょう。政界が再び十年前のように混沌として何も決まらない状況に陥ることは極めて危険ですが、かなりの確率でそうなると思っています。これから政界で起きることこそが、日本の明暗を分けることになる...この本が、将来の政界の動きを読み解く上での一助になってくれればありがたいと考えています」(終章より)
<目次より>
序章 安倍「一強」の秘密
1章 頑固で過激――政治家安倍晋三の素顔
2章 最大派閥・清和研の内幕
3章 人生最大の試練
4章 政権交代、悪夢の日々
5章 政治生命復活と長期政権への布石
終章 したたかな成長と、長期政権の功罪
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なかしー
30
ヨイショ本。2022/07/11
hk
19
元産経新聞・政治部記者による「政局・回顧録」だ。「政局」とは政治家とそのステイホルダーによる、内輪の陣取りゲームのこと。「政策」とは政治家や官僚が国民に示す方針のこと。本書は前者であることに留意されたし。概ね2000年から2018年、つまりは小泉政権から自民党下野そして目下の「安倍一強政権」まで駆け足で振り返っている。 どうだろうか。 これは豆知識集として面白いのではないか。 例えば「自民党の獲得得票数は2600万前後で一定」「郵政民営化は政策ではなく、小泉純一郎による復讐劇?」といった雑学が身についた。2019/12/15
yahiro
6
面白かった。政治家の話、しかも安倍政権の批判本かと思い、適当に読もうと思ったのだが、中身は全然違った。著者の仕事人生を振り返りながら、森首相、小泉首相、そして悪夢の民主党政権までを振り返り、なぜ安倍政権がこれほどまで強力になったのかをわかりやすく解説してくれる本だった。各総理の印象は、同時期に外交官であった佐藤優氏の評価とも一致する部分があり、さらに信ぴょう性が高い、と個人的には思う。2019/08/06
バルジ
5
元産経新聞政治部の著者がその豊富なエピソードで自民党政権の裏側を描く。多分に漏れず民主党政権を極めて激しく批判しやや食傷気味であるが、安倍晋三、麻生太郎といった大物政治家に食い込み自民党の権力政治を知る事ができる。豊富なエピソードで楽しく読めるが印象深いのは、郵政政局時の大村秀章が今後の政局を完全に言い当ており、優れた政局観の持主であったというエピソード。テレビによく出ていた印象しか無かったが政局の読みは鋭い点に驚きを禁じ得ない。2022/05/07
PINGE
4
安倍麻生間の伝令役を担った山口氏の文章を読んだ時も思ったが、黒シャツ氏が安倍・麻生(・中川さん)の懐に入って裏で歴史を作っていた?と思うくらい。異色の経歴が、そこらの政治ジャーナリストとは一味違う才能を醸成したのだろうか。安倍に絶妙なアドバイスを授けたり時には麻生を怒らせたりするくだりが面白かった。そして中川への想い、小泉の「怨念」。 最も重要と思ったのは、著者が人権擁護法案の危険さに注目し安倍に警告(相談、助言)したという部分。 巻末の予測通り内外に緊迫が走っている現在から向こう特に要注意だと思った。2021/03/01
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