中公新書ラクレ<br> 東京懐かし写真帖

個数:1
紙書籍版価格
¥1,210
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

中公新書ラクレ
東京懐かし写真帖

  • 著者名:秋山武雄【著】/読売新聞都内版編集室【編】
  • 価格 ¥1,210(本体¥1,100)
  • 中央公論新社(2019/07発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29),中央公論新社 GW特大フェア ポイント増量!(~5/12)
  • ポイント 440pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121506597

ファイル: /

内容説明

15歳でカメラを手にしてから、70年近く、家業の洋食店の仕込みが始まる前の早朝、自転車で都内あちこちに出かけ撮りためたネガは数万枚。下町の街角や庶民の日常を切りとった写真は、図らずも戦後復興、東京の変貌の記録となった。「平成」が幕を下ろし、2度目の東京五輪を控える今、過ぎ去りしあの頃を懐かしみ、ノスタルジーに浸ることのできる、格好の一冊。
幼い頃に見た古き良き日本や東京の情景。著者の撮る写真には、記録性、技術の確かさに加え、温かい眼差しが感じられ、ほかに得難いものとなっている。それはひとえに、著者自身の、浅草の片隅で日々フライパンを振っている庶民の視点、温かい人柄、年齢を感じさせない感性の瑞々しさにほかならない。読売新聞都民版で8年300回を数える名物連載「秋山武雄の懐かし写真館」から、選りすぐりの写真150点あまりと江戸っ子の語り口を通し、今は失われた、思い出の時代が甦る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばう

62
★★★ 浅草橋の洋食屋の店主が撮り溜めた玄人はだしの写真集。『レトロ写真帖』の方を先に読んでしまいましたが、この本の方がより秋山さんの生活圏に近い写真がいっぱいで当時の人々の暮らしがとてもよく写真に切り取られています。写っている人の視線とかとても表情豊かでみんな生きた目をしているのが印象的。2021/03/16

ぶんこ

45
浅草橋の洋食屋さんの御亭主が、長年撮りためてきた写真と話し言葉が郷愁を誘う。お店の裏手に住んでいた小津安二郎監督のカメラマンをしていた方から「時代を撮るには、日常を撮ること。道に落ちているコーラの瓶、電信柱の広告。それを撮ることで時代が写せる」と聴いて「小津監督のような目でスチールを撮影しようと思った。とのこと。私が幼少期を過ごした町並みも出てきて懐かしかったです。ふと今まで住んできた町や家、家族の写真をたくさん撮っておけばよかったと、じたんだふんでます。2021/04/27

わんつーろっく

22
東京今昔の写真は今までもよく見てきたが、秋山氏の語り口調の思い出話が、より一層写真の魅力を伝えてくれる。浅草橋の洋食屋の店主でもあり、仕事前の早朝から自転車で街を走り抜け、撮り溜めたという写真の数々。中央区の人形町でままごとをしている少女、木造の駅舎のまえにたむろする少年たち、トロリーバスが走る風景、割烹着姿のお母さん達、しばし昭和にタイムスリップし、その白黒写真に若かった両親の姿を重ねて涙がホロリ。昔を知っている特権だね。2021/06/13

ケ・セラ・セラ

15
読売新聞に掲載されているものを抜粋してまとめられた本。昭和30〜40年代を中心に、東京下町の写真と語り口調のコメントが楽しい。懐かしさと同時に白黒写真ということもあり、昭和30〜40年は戦後20年そこそこだったんだなとあらためて思う。活気溢れる町の風景が存分に伝わってくる一冊。2019/12/31

とみやん📖

13
続編から先に読んでしまったがこちらも読了。読売新聞の都民版の連載時代から読んでいたが、改めてまとめて読むと本当に素晴らしい。東京の戦後の様子を切り取った作品ばかり。どの写真も素敵。孫の子守(浅草寺境内)、おままごと(人形町)、ラッシュ時間(南千住の踏切)、東京モノレール(平和島)、両国駅の切符売り場、浅草橋駅のホーム、慎重に(仲見世通り)、出前持ち(柳橋)、逆井橋を渡る子供たち、日本橋横山町、縁日の針金細工、戦火の証人、バラック街の散歩、新世界ビル、川から道路へ(京橋)、ポニータワー(浅草寺)など 2022/08/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13863458
  • ご注意事項