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内容説明
北朝鮮、中国と対峙する実働部隊の知られざる海防録。
初の”生え抜き長官”だから書けた、壮絶なる極秘作戦。
「苦しい 疲れた もうやめたでは 人の命は 救えない」
「海洋立国日本」を24時間護り続ける海上保安庁。
その幹部養成大学校を卒業し、特殊警備隊(SST)基地長などを経て、
尖閣諸島の領海警備問題に揺れる2013年、初の生え抜き長官に。
幾多の危難をくぐり抜けて辿り着いた、あるべき「海の護り」の姿。
初公開!「極秘重大事案」の内幕
・ソ連漁船を検挙せよ
・台湾密漁船を逮捕せよ
・船内暴動を鎮圧せよ
・北朝鮮工作員を探せ
・関西国際空港テロを防止せよ
・核燃料輸送船を護衛せよ
・薬物密輸船を検挙せよ
・尖閣諸島を護れ
・不審船を捕捉せよ 能登半島沖事件
・九州南西海域工作船事件
・中国漁船の襲来を防げ 巡視船衝突事件
・中国公船に対峙せよ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サトシ@朝練ファイト
20
とても良かった。映画「海猿」でSRTが脚光を浴びたがそれ以外にとても地道でかつ重要な活動をしているのがよくわかる。海保と海自の違い、法律上の問題点が理解できたと思う。著者の根底にあるのは世界の海へ通じる「法治平安」なんだな。激務に励む姿に私が下がる。
Arataki
3
海上保安庁初の運輸官僚ではなく、海上保安大学校卒の警備救難業務の現場実務と霞が関で予算や制度作りの両輪で働きトップになった人の回想録。ある側面として学業優秀だったが実家が貧しく、高校卒業後には就職を考えていた青年が先生達の親への嘆願をきっかけに大学への進学を決意し、仕事に一心不乱に打ち込み功成し遂げた的な部分とひとつひとつの事件を通して、より効率的に、より安全に仕事が進む制度作りに情熱を傾けて来た役人の姿が描かれており、公務員経験者なら気分がアガるはず。結構現場で職員に犠牲が出ている事も描かれ胸が痛む。 2020/05/28
Ryo Sogawa
2
叩き上げで海上保安庁長官まで務めた著者の経験を綴った本。現場視点、回顧的な視点で過去の重大事件について書かれており大変興味深かった。2022/07/05
k_n_a
2
安全保障政策的な内容だけでなく、一社会人の生き方としても読み応えのある1冊。2021/06/03
さるお
2
現場を経験したからこその判断、決断、相談。サラリーマン、とりわけ管理職やトップに携わる者にとって大いに見本とすべし一冊かと思う。2021/02/20