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内容説明
天保五年、土佐国に、わが国の海運の礎を築いた男児が生を享けた。後の岩崎弥太郎である。幼少時は非凡な文才を発揮したが、経済の表舞台に登場したのは慶応三年、土佐商会主任、長崎留守居役に抜擢された時である。その後、海援隊の経理を担当など、経営者としての本領を発揮していく。本書は、出生から、坂本龍馬ら幕末維新の英傑たちとの交流、そして三菱を大財閥に育て上げるまでの波瀾の一生を描いた評伝である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
James Hayashi
23
多くのページが幕末の人物像や交流のあった人々の様子が描かれ、弥太郎が激動の時代を生き抜き、大会社を設立に成功した実業家であり、政治も読めた人物だとわかる。「人に頭をさげると思うな。金に頭をさげると思え」と幹部に檄を飛ばす。これがポリシーになっていたら、今頃存続していないだろう。時運が良かったのでなく、弥太郎の苦労と人格により政府からの協力を得られたのであろう。台湾征伐、西南の役などでも資金繰りで優遇、後日には旭日小綬章を下賜されている。偉大な人物に違いない。 2016/06/26
たらちゃん
12
大人物。でもそれが伝わらず、きれいに終わってしまいました。2016/08/22
mj
3
三菱創業によりキャリアをスタートさせたのだと思っていたが、意外にも何度か挫折を経験している。読んでいると、確かに岩崎弥太郎自身の実業家としての才能が強く伝わってきますが。他方で、武士/氏族階級に限っては三振しても再度打席に立つチャンスがめぐってくる時代だったことも、その成功に与って力があったのでしょうか。2015/08/24
偽バッジョ
2
明治維新~近代にかけての知識がどうも不足してると感じつつも、いまいち頭に入りにくいので、当時の人物に焦点をあてて読んでみようと思い買った一冊。メジャーどころは少しは知ってるのであえてそこを外し過ぎない程度に外した人物にしてみたw変動する時代の中で三菱を築いた岩崎の胆力を感じることができた。2011/02/18
雨巫女
2
【龍馬伝】なかなか仕事の都合で、観れない。岩崎弥太郎の事は、殆ど知らなかったので、よくわかりました。(龍=0014/4)2010/04/29