トラウマ類語辞典

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トラウマ類語辞典

  • ISBN:9784845917211

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内容説明

シリーズ発行部数累計10万部突破!
すべての創作者必携の、大ヒット類語辞典シリーズ最新作!!

物語の創作を志す者はぜひ持っておきたい一冊。
「この本といかにつきあうか」を考えるだけでも価値がある。
―――綾辻行人(小説家)

「心の闇」なんて言いますが、心なんて押し並べて闇です。
私が知りたいのは、闇の種類です。
―――武田砂鉄(ライター)

私たちは誰もが、大小さまざまな形で「トラウマ」と呼ばれるものを抱えているのではないでしょうか。不意の事故や予期せぬ災害、幼少期の体験、失恋や社会不安……自らの経験に基づいた心の傷はいつの間にか消え去ってしまうものもあれば、日常に訪れた些細な出来事によってふとした瞬間に蘇り、そのたびごとに心を締め付け、そしてときにはさらなる傷を生み出すかもしれません。

本書は、キャラクター形成と物語を牽引するために不可欠である「心の傷/トラウマ」が作品にどのような作用をもたらすか、その原因となる具体的な事例とともに詳細にまとめた、画期的な辞典です。

物語に登場するキャラクターにはもちろん過去があり、その過去にひも付いたトラウマは彼らの行動を動機づけるばかりでなく、具体的な動作・振る舞いにも多大な影響を及ぼします。本書は、トラウマによって、キャラクターがどのような先入観を抱き、どのように人格を変化させがちになるのか、どのような行動や態度を生み出すのか、あるいはトラウマがもたらす物語の起伏にはどのようなケースが想定できるのか、読者の共感を呼び起こすことができるトラウマ設定のバリエーションをコツコツと収集。物語創作における心理描写の核心ともいえる心の傷/トラウマについて、100を超える事例とともにその状況設定を網羅的に解説します。

Twitterから爆発的に広まった<類語辞典>シリーズは、小説家、脚本家、漫画家、演出家、俳優、ライター、二次創作者(ライトノベル・同人誌)など、多くの創作者、表現社たちにとって重宝され続けています。過去のシリーズ愛用者はもちろん、作品により深みを出したい、妄想をよりリアルなものにしたいなど、使い方次第でいかようにも楽しめる強力なツールです!

☆カバーイラスト:小山健

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

またの名

13
困ってる人を助ける気さくなキャラが詐欺に遭って自分の長所だったはずの性質を欠点と思うようになり誰も信じない無関心へ転向するとかの、物語を駆動するトラウマを総覧。創作のヒントに使うための本で実際の人間に当てはめないようにと断りつつも、読んでるうちにクソデカ感情がえぐってきてクラッシュしてしまう危険に注意を促してるし非現実の空想用例集程度ではなく一個の人間論のよう。実際に割と情緒が不安定化した。虐待や犯罪被害から過剰な美貌に心身障害、公共サービスが正常性を失う社会動乱やネット拡散炎上など今っぽいケースも収録。2020/04/06

小木ハム

12
キャラクターメイキング用。人物の掘り下げには『夢・目標』や『これだけは許せないこと』等ありますが、ネガティブ要素として過去の『トラウマ』は重要で、本書では118種類の要因別にどのような思い込みをし・行動規準を変化させ・悪化させる出来事は何があるか・克服する出来事は何かを引き出せます。必要なときに使えば良いので全文読む必要なし。たくさん物語を創る人は手元にあると重宝しそうです。2020/07/26

ねこ

7
キャラのバックボーン作成時に深みを持たせることができそう。トラウマに対する反応など情報が結構多いのでかなり参考になる。2022/07/31

アイロニカ

6
既刊の類語辞典4冊に続いて衝動的に買ってしまった本。毎日読み進めて一通り目を通した。少し傷ついたと感じる軽度なものから人命や信念が関わる重いものまで、キャラクターを大胆な行動へと促すトラウマ要因を集めた本である。一つの項目に対して固定的な物語が示されるわけではないので読み手のインスピレーションと想像力、応用力が試されるだろう。しかし個人的に気にしていた『配偶者との死別』や『動物に襲われる』が項目に無かったのはどういうことか。本書を参考にして自力で考えてみるのも悪くはないが。2019/06/23

えびちり

5
もともと仕事の資料にと簡単なインスピレーション用に。わかりやすい類型の心理的外傷がもたらす人格的影響が多く記載されています。あ。これまずい。自分の奥底の書きたがり部分がぎゅんぎゅん刺激される。もっとも、アメリカンな類型なので日本人の感性や発露とはちがう部分はあるし、解釈ちがう部分があるんですが、興味深い項目はかなりある。ほら、率直に人に聞いたり、取材しにくい部分とかあるから。本題に入る前の「はじめに」の部分も秀逸で、こういった事柄に触れるための注意点とかしっかりと記載されている。心の健康に、これ大事。2019/04/17

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