「リベラル」という病 奇怪すぎる日本型反知性主義

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「リベラル」という病 奇怪すぎる日本型反知性主義

  • 著者名:岩田温【著】
  • 価格 ¥1,402(本体¥1,275)
  • 彩図社(2019/07発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784801302839

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内容説明

選挙報道やテレビの討論番組などでしきりに用いられる「リベラル」という言葉。リベラルの意味を、「個人の自由を最大限尊重すること」そして「社会的弱者の声に耳を傾け、そうした人々のことも同じ人間として尊重すること」と捉えるならば、著者自身もその1人だと賛同するが、日本の「リベラル」はそれとは相当異なる極めて奇怪なものであると主張する。
日本の「リベラル」はどこがおかしいのか? どうしてそうなってしまったのか? 本書では新進気鋭の政治学者である著者が日本における自称「リベラル」の言説を徹底的に糾弾し、本来のリベラルはどうあるべきかを模索する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

72
現代日本でよく見聞きする左派の主張についての考察。「憲法9条」などの非論理的な言説などの奇怪さや論敵をこき下ろすだけの反対左翼などと、歴史的な共産主義の考え方などをからめて語る。確認のために読んでいく。ごもっともな内容。軽めにかかれて読みやすい。おすすめ。2020/02/20

南北

48
ダブルスタンダードやポリコレ好きなどの特徴を持つ「リベラル」を著者は「反知性主義」と呼んで分析している。最後に河合栄治郎を取り上げていたのはよかったが、著者の主張の中には「日本軍の中にあった慰安所」と言う言葉が出てきて、著者の主張の方が、事実でないことを事実として主張する「反知性主義」ではないかと思えてくる。本当に「反知性主義」なのは著者の主張するような「リベラル」だけではない。右翼でも左翼でも自分の理性を信じて疑わない人たちは程度の差こそあれ、「反知性主義」の要素を持っているのだと思う。2024/12/19

MATHILDA&LEON

23
読友さんの感想を読んで、手に取ってみた。政治のことは初歩的なことしか分かっていない私だが、この本は読めたし、理解できた事が感動。憲法9条と自衛隊保持の本来の意味を知って、ちょっとした衝撃を受けた。これは読んで良かったと思う。2020/03/10

hk

19
「平和を愛する諸国民の公正と信義”に”信頼し…」と前文のつかみで早くも「かんでもた」残念すぎる日本国憲法。まるでNOVAのセンコーが書いたような作文だよね。だがツッコミどころは現代にいたるまで是正されていない。むしろイジラレキャラ型憲法として市民権を得てもた。なんたって世の中の現実は留まることなく移ろいゆくのに、戦後70年にわたって憲法はなんと無修正やねん。無修正ってドキドキするよね。さて理論と現実が乖離した場合、理論を手直しするのが鉄則。しかし現実を曲解して理論を守る勢力がいる。それが「リベラル」だ。2018/05/19

軍縮地球市民shinshin

14
如何に日本の「リベラル」が本来の意味とは隔絶しているのか、奇妙な論理を信奉しているのかがわかった。憲法九条があれば、日本が隣国に攻め込まれないなどは、論理的に破綻しておりリベラルとは本来はなんの関係もない。ただの信仰である。著者は保守とリベラルの融合を主張しており、それは不可能ではないという。著者の主張には首肯できる点も多い。これからも注目される若手の論客である。 2018/03/06

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