内容説明
ニッポンの性と生を変える!
東京大学文学部在学中に、上野千鶴子ゼミに所属した著者・坂爪真吾氏は、新宿・歌舞伎町などで性風俗産業に関わる人々を取材。関わった人すべてを不幸にする風俗業界の惨状と問題点を明らかにした研究論文「機械仕掛けの『歌舞伎町の女王』」を発表した。
大学を卒業後、誰もが安全な性サービスを受けられるインフラ作り――新しい「性の公共」を求めて、障害者への射精介助を行なう非営利組織「ホワイトハンズ」を起業する。物議を醸した「処女童貞卒業合宿」などをめぐって警察や行政と激しいバトルを繰り広げながら、それでもなお精力的に活動を続ける理由とは何か――。
現在、全国18都道府県でケアサービスを提供している1981年生まれの著者が、その尋常ならざる情熱を初めて綴った奮闘記。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみきーにゃ
22
《購入》言いたいことはわかるし、同感する部分もあったけど自分は正しい!自分の意見以外全否定!で見下してる感がすごくて…読み切った自分に拍手。ここまで自分は正しい!自分自分自分の考え、思想、押し付けで良く出版されたな。2013/12/08
どんぐり
21
障害者に対する性的な面での支援・ケアサービスを提供する日本で唯一の非営利組織「ホワイトハンズ」は、障害者の性を個人の問題にするのではなく、社会の問題としてとらえたベーシック・セックス社会の実現を目指す、とてもユニークな活動をしている。そのサービスの一つが障害者の「射精介助」。局所的なケアを注視すれば、“えーっ”と驚くところだが、需要があるところに供給があるのだから、それはそれで結構なことだ。ただし、「<実践>恋愛未経験者こそ最初から結婚を目指せ」「セックスを『社会の光』にするために」は、セックスを過2013/05/27
秋 眉雄
18
『私たちの住んでいる社会は、障害者の射精が「社会通念上、認められない」社会、若者に子供の作り方を教えるだけで警察に通報される「性蒙社会」なのです。』うーん。まあ、そうなんでしょうけども。順を追ってその結果に辿り着いたのではなくて、そこに辿り着くために色々と理屈をえらんでいるようにも感じました。それが間違っているとも思わないですが、なんとも煮え切らない読書になりました。気になるテーマでいくつも著作があるので、機会があればもう少し他の書籍も読んでみたいと思います。2026/03/17
ATS
18
日本の性風俗に対する差別はひどい。NPO申請時に「社会通念」という何ら根拠のない言葉で拒否される。最近でも性風俗労働者へのコロナ給付金を巡る裁判で『「大多数の国民」の「性的道義観念」』なるもので不給付が合憲・合法だと判決された。なんだそれは笑 裁判官たちの狭い世界観を勝手に拡大解釈してわけのわからぬ概念で差別する。本書が執筆されてから全く変わっていない。同じ国民(同胞)であるのに、コロナという感染症で困っているのは同じなのに性風俗というだけで助けなくていいと。まこと三権分立ではなく三権連立になっている。2022/08/19
としP
16
「性」と一括りに言っても、社会と個人の中に様々なあり方があって、そこを区別せず「社会通念上よろしくないもの」とするのは、やはりおかしいと思う。日本社会が、性に関して全然議論してこなかったツケだ。/ 専門的なことは分からんが、「愛情表現の手段」と「性的娯楽」から「生理現象としての性」だけを取り出し、射精介助することは本質的な意味で可能なのか?被介助者の中では、否応無しに「性的娯楽」と結びつくのではないか?そうであれば、機械的な射精では、被介助者の精神的充足が置き去りになっていくように思える。2019/08/15




