内容説明
国家の威信をかけ、巨額の費用をかけて取り組む「国家プロジェクト」。
日本の新幹線建設やアメリカのアポロ計画など、成功したものももちろん多いが、なかには壮絶な失敗をしたり、計画中止に追い込まれているものも少なくない。
ヒトラーがドイツに作ろうとした「世界首都」、採算がとれずに赤字をたれ流し続けた「音速旅客機コンコルド」、数千万人の餓死者を出した毛沢東の「大躍進政策」など、思わず封印したなるようなエピソードを取り上げ、その野望と果てを見る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
俊毅安村
1
日本の弾丸列車のように、戦後の新幹線につながるような有意義なプロジェクトもあれば、社会の現実を無視して、無知で無能な人間が指揮をとり、社会を改造しようとして数千万人を死に至らしめた大躍進運動まで様々な国家プロジェクトを取り上げています。 全般に言える事は、独裁者系が指揮したシステムは、現実の変化を捉えて対処する力が弱く、システムとして不完全生が高いと理解できます。2020/02/26
ほわわん
1
面白かった。このなんともあり得ない事のような、ドキドキわくわくするミステリー感はとても良かった。ヒトラーの自殺は嘘だったと思ってた。2017/05/09
えすてい
0
国内国外問わず「おじゃんとなった」「失敗となった」「歴史の闇に葬り去られた」数々の国家的事業を簡単に解説する雑学百科のようなもの。ソ連製スペースシャトル「ブラン」・日本における満州でのユダヤ人国家建設計画「フグ計画」・民間活用PPP方式による刷新があっけなく頓挫したロンドン地下鉄など1テーマ当たり2~4ページで紹介・解説されている。民事用から軍用・国家の建設と開発・裏プロジェクト・国家機密事項まで紹介されているものは幅広い。我々は常におじゃんとなって歴史の表舞台から封印されたものから学ばなければならない。2017/05/12
ぷくらむくら
0
どのプロジェクトも最初はいきごんでいた人達がいるのだろうなぁといろんな昔に想いを馳せる。2018/02/24