内容説明
組織の中で幸福なことのひとつは、いい上司に恵まれることである。だが、いつの時代にも、働く人々を悩ませるのは上司の問題が多い、というのが現実……。話題のベストセラーに大幅加筆。困った上司29のタイプへの対応策をくわえ、単行本より一段とパワーアップ。厳しさを増す企業社会を生きぬくための知恵とヒントが満載された、必携・必読の書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
桜もち
51
法務省五万人を査定する人事課長経験者による書。困った上司29タイプへの対応策が書かれていて役立つ。読んで少し楽になった。結局、反抗しようがケンカしようが損するのは部下に決まっている。無能な上司に対しては、『上司の限界が見えたら、うまくそこをすり抜け、おだてるなり適当にコントロールするなり、相手を不愉快にしないようにしながら、もらうべきハンコはしっかりもらって、さらにいい仕事ができれば最高です』とある。だが、上司をバカにして独断専行で仕事を進めることは、組織人として絶対に慎まなければならないとも書いてある。2017/09/23
んりくき
10
困った上司・部下への対処法を通し、勤め人としての心構えと、組織・人事とはかくあるべしを説いた本作。特に上と下の板挟みで悩み多き中間管理職(新任課長や次期課長候補)にぴったりという印象。内容はどれももっともでうなずけるものが多いが、登場する上司がややオールドファッションな感じは否めない。20年以上前の発刊なので、それは仕方ないか。本作の最後の警句として記されていた「よいことを言っているからといって、その人が、その通りしているとは限らない。」これは自分でも戒めたいと思う。 (3.0点/5点満点)2016/04/22
sasuke
2
昔読んだ本を再読。1994年出版の本で、内容はまったくそのとおりと共感できることばかり。しかし、自分の職場が完全な順番制なので、ほとんど役に立てることができずに、終わりそうなところが悲しい。ところで、この頃までは、実績ある人が自分の体験に基づいて本を書くことが多かったが、最近はコンサルが多いような気がする。あまり読む本がないのは、そのせいか。2012/03/30
TiawPai
0
94年発刊の本ですが、組織の中の人間関係、上下関係について今も昔も変わらないことが書かれていました。「行動を伴わない批判は、偽善より悪質である」「権限の力を自分の力と思ったときから、堕落が始まる」「よいことを言っているからといって、その人が、その通りしているとは限らない」個人的に、こうなっていないか今一度自戒したい。2018/03/24