講談社現代新書<br> 仏教入門

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講談社現代新書
仏教入門

  • 著者名:南直哉【著】
  • 価格 ¥847(本体¥770)
  • 講談社(2019/07発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065164716

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内容説明

普通「仏教入門」と言えば、広汎にして複雑な仏教の思想・実践の体系、そしてその変遷の歴史などを、要領よく整理して大方の便宜に供する、という書物になるだろう。ということを十分承知の上で、今私が提出しようとしているのは、著しく個人的見解に着色され、偏向極まりない視点から書かれた入門書である。私はこれまで、仏教の思想や実践について、何冊かの本で自らの解釈を述べてきてはいるが、それを全体的にまとめて読める書物は出していない。そこで、ここらあたりで、自分の仏教に対する考え方を見渡せるものを作っておきたいと思った、というのが本書上梓の正直な理由である。しかし、これは要するに自己都合である。そこで、あえて読者の益になりそうなことを述べさせてもらえば、仏教を「平たく」解説する本などは、ずっとふさわしい書き手が大勢いるはずで、私に書かせても役にも立たないし、読んで面白くもないだろう。さらに言うと、およそ「平たい」記述など、私に言わせれば幻想にすぎない。すべては所詮書き手の見解である。ならば、本書ではその「見解」の部分を極端に拡大して、読者の興味をいくばくか刺激し、仏教をより多角的に考える材料を世に提供できたなら、そのほうが私の仕事としてふさわしいのではないか。こう愚考した次第である。(「はじめに」より)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

西

24
かなり砕いて書いてくれていると思うけど、どこまで理解できたかは自信がない。著者の南さんは宗教家というよりは哲学者なのかなとも思う。生きていく上で必要な考え方として仏教があるというか、仏教の考え方、哲学的な部分が生きていくヒントになるというか、うまく活用できればと思う。今の自分にはなかなか難しかった2019/10/10

ねこさん

19
この本を本当に入門書として読んだとしたら、どんな印象を持ったかわからない。そう考えると、仏教は自らの抱えている問題の得体の知れなさを、自ら経験できるまで取り組まざるを得ないという、切実な使命感に似た動機が生まれること、つまり発心ありきなのだと思う。冬の永平寺に入門する雲水の番組内で応える若い南直哉さんがニコ動にあったが、型に嵌らないものも型に嵌め、そぎ落とした自我の先に残るものがあるというようなことを言っていた。世襲で始めるような需要ありきの仏教もあるだろうが、その先を見なければ済まないかどうか、妙味だ。2022/04/21

akihiko810/アカウント移行中

14
図書館本。南流仏教入門本。印象度B  「裏口入門ならぬ南口入門」と本人も言っているとはいえ、これを「入門」などとタイトルをつけてしまう編集者のセンスを疑う。なんせ「言語が実存を決定づける」と南しか説いてない言説を「入門」などと言ってしまってはいけないだろう。あくまでも「南口」でしかないはずなのに。内容は南が他の本で断片的に語っていることを総論としてまとめたような話。面白い、というよりただただ難しく入門にはまったく適していないのではないだろうか。そして南の言いたいことは、仏教とは元来(続く2020/01/22

さっちも

14
ドンドン新たに知識を仕入れるより、自分にとっての仏教や哲学をより醸成させるには、この本をよく理解して実践することかなと思いました。2019/07/23

黒猫

12
難しすぎる。いくらなんでもこれを仏教入門として出版するのは良くない。著者も意図的に簡単なことを難しく言おうとしている。良くない。これを最初に呼んでしまったら、仏教は難しいと錯覚するだろう。BOOKOFF行き確定。もっとシンプルな仏教の本を探してみたい。2021/08/28

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