内容説明
気づけは猫の写真ばかり撮ってしまうのは、なぜ?
高性能化するスマホのカメラ、SNS、生成AIの登場。
まったく新しい視点を私たちに授け、
存在そのものも変化し続ける
「写真」とはそもそも何なのだろうか。
目次
はじめに ”自撮り猫”の登場前夜に
第1章 戦争と疫病の写真
自撮りするゼレンスキーと、しないプーチン
コロナと顔をめぐる写真論
年賀状写真とオンラインミーティングの顔
戦前・戦争写真のカラー化は何を見えなくしたのか
第2章 スクショと四人称のリアル
写真はスクショに「戻った」
スマホ越し写真と四人称のリアル
カメラと祈りの方角
第3章 顔と自撮り 一八世紀のスマートフォン
顔のランドスケープ
月食とポートレート
触角と視覚、前後と左右
第4章 スマホ画面と写真の原理
「プレビュー」の誕生と消滅
手のひらと移動する写真
写真はなぜ四角いのか
生成AI・プロパティ化する顔写真
おわりに カメラの想像力
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はっせー
44
写真。特にスマホ登場以降の自撮りやスクショについて考えたことや思索をまとめたのが本書である。インターネットは猫の植民地という話から始まり、自撮りするゼレンスキーしないプーチン、最後は生成AIについても触れられていた。スマホがいかに写真の意義などを変えたのが知れる本になっている。2024/11/12
ハマのプー
2
写真とカメラ、スマホについてのウンチク集。残念ながらアカデミックすぎて飲み会の席ではウケない(と思う)。カメラ(スマホ)で写真を撮る背景に、これだけの知識があるものかと驚きすら覚える。スマホの普及によってほとんど全ての人がカメラを手にしたことで、「記録」や「思い出」から「見られるため」に写真の意味が変遷したという指摘に、訝りながらも納得してしまう。2024/09/19
takao
1
ふむ2025/02/12
ふるる
0
こんな視点があるのかと目から鱗の内容でした。写真論ですがスマホについての洞察も多いため、多くの人が楽しめると思います。2025/07/17
Kudo Atsushi
0
なるほどご指摘の通りなことばかりで、視点の鋭さに唸らされる。2025/01/15