講談社学術文庫<br> アイヌの世界観 「ことば」から読む自然と宇宙

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講談社学術文庫
アイヌの世界観 「ことば」から読む自然と宇宙

  • 著者名:山田孝子【著】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 講談社(2019/07発売)
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  • ISBN:9784065166901

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内容説明

動植物を神格化し、自然も神も人も、すべては平等である――! アトゥイ(海)、アペ(火)、コロ(支配)、カラ(創造する)、ウク(受取る)・・・・・・。驚くべき自然観察者であるアイヌ。その、名付けの意味、語源、語彙構成や使用法を丹念に拾いながら、彼らの宇宙観、霊魂観、動植物観を言語学的に分析。認識人類学的アプローチで、”アイヌ文化”を旅します。本書は1994年から長らく講談社選書メチエの一冊として刊行されてきました。今回、学術文庫に収録するにあたり、補章として「現代に生き続けるアイヌの世界観」を追加しています。*コ「ロ」、カ「ラ」、ウ「ク」=「 」内字は小文字です目次プロローグ第一章 アイヌの宇宙観1 モシリ(世界)2 アイヌ・モシリ(人間の世界)の誕生3 カムイ・モシリ(神々の世界)4 ポクナ・モシリ(下方の世界)5 アイヌの他界観6 相補二元的宇宙観第二章 霊魂とカムイ1 霊魂の観念2 カムイの概念3 語彙素構成からみる神性の認識4 人間的なカムイ像5 カムイとジェンダー6 人間との関係第三章 アイヌの植物命名法1 植物名が語る認識のプロセス2 基本名からみる命名のプロセス3 対照名からみる命名のプロセス4 類別的認識5 植物観と神格化第四章 動物の分類と動物観1 動物の個別名と包括名2 個別化の原理3 類別カテゴリーの外延4 類別化の原理5 動物分類と空間分類の連繋6 動物のシンボリズムと神格化の基盤第五章 諸民族との比較1 日本上代における世界観との比較2 北方諸民族における世界観3 アイヌの世界観第六章 世界観の探究――認識人類学的アプローチ1 言語と文化2 イーミックな観点とエスノ・サイエンス3 「もの」の名称から認識の体系へ4 象徴体系としての世界観5 メタファーとしての動物6 言語の象徴表現と世界観7 認識人類学の意義補章 現代に生き続けるアイヌの世界観あとがき学術文庫版あとがき索引

目次

プロローグ
第一章 アイヌの宇宙観
第二章 霊魂とカムイ
第三章 アイヌの植物命名法
第四章 動物の分類と動物観
第五章 諸民族との比較
第六章 世界観の探究――認識人類学的アプローチ
補章 現代に生き続けるアイヌの世界観
あとがき
学術文庫版あとがき
索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

黒澤ペンギン

5
今年読んだ中でトップ3に入る面白さだった。 アイヌとカムイの関係が想像とは違い、同等に考えられており、互酬性によって結ばれている。アニミズムと説明されがちだがその中身は一様ではない。 まだアイヌの他界観にまだ疑問が残っているので深めたい。 命名法などのことばから世界観を考察する認知人類学の奥深さを感じられた。2021/11/20

kana0202

2
文章、構成がまずいが、情報量は多い。狩猟において、仕留めることができるのは動物の意思による、動物はカムイが人間の世界を訪れるときの仮の衣装を着ている。フクロウ祭りの絵がすごい。ニヴヒは霊魂の生まれ変わりで、少しずつ小さくなる。おもろい。ウレシパカムイ、共生の世界。大事な言葉だ。2023/06/13

りやう

2
俺には少し難しい内容だった。ただ後半の5章、6章は比較的興味深く、アニミズム分析の比較による文化ごとの超自然的世界の認識とか、メタファーとしての動物とかは勉強になった。2020/01/18

ホセ

2
文庫本といえでも、学術文庫。アイヌの世界観をちょっと知ってみたい入門者向けの本ではない。より専門的に知りたい人向け。2019/09/17

文狸

1
せっかく北海道にいるのでアイヌの勉強をしている。2022/03/06

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