内容説明
この本を読んではいけない――
奇妙な警告文の挟まれた古書が
オカルト雑誌の編集部に持ち込まれた。
古書の持ち主だった兄が数カ月前に失踪し、
現在も行方不明だと竹里あやめは訴える。
フリーライターの八坂駿が
その本を少しずつ読み始めると、
周囲で不気味な出来事が続く。
いたずら? 狂言? それとも……。
八坂はペアを組むカメラマンの篠宮、
依頼人のあやめとともに、古書の謎を追う。
大好評「法医昆虫学捜査官」シリーズの
著者による新機軸ミステリー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
117
この作者の作品は比較的文庫で読んでいます。今回は古い本が発端になっての主人公たちに依頼が舞い込みます。今主人公というのが一風変わっていて、怖さを感じない人物、あるいはものすごい背の高い女性の写真家など興味を引きたてるような感じです。古い本の日記の内容を紹介しつつ当初の依頼(ある人物の兄を探す)を果たそうとしますが・・・。ある意味都市伝説の話が出てきたりして興味を惹かれましたが若干最後は話が拡散した気がします。2019/12/23
sin
63
「この本を読んではいけない」掴みはバッチリである。兄の失踪…不自然な依頼人、奇異な監禁と定期的な消失が記された古書をもとにライターとカメラマンのコンビがその真贋を探索する。やがて浮かび上がる昭和の女学生連続失踪事件、ライターの持つ異常な体質が探索に新たな側面を導きだした時、物語はオカルトから謎めいた陰謀にシフトチェンジして期待は肩透かしに終わる。2019/07/31
JILLmama
48
絶対に読んではいけないとメモが挟まった古い本。 その本を読んだ兄が失踪した。 フリーライターの主人公のもとにこんな、ややこしい取材の話が。 ホラーだと思って読み進めていたが、なるほど! そういう事か!と。これはこれで面白いと思う。 2019/07/08
Kazuko Ohta
34
出だしに三津田信三、時代設定に京極夏彦を想う。しかし読み始めればどちらとも違う。料理の腕前抜群で、恐怖の感情を知らないフリーライター・八坂と、身長180センチの美人だけど、喋りも立ち居振る舞いもまるで男のカメラマン・篠宮。呪われ本を持ち込んだ依頼人・あやめとの会話が可笑しくて、オカルトな雰囲気にそぐわず笑ってしまう。すべてにおいて好みだと中盤までは思っていたのに、唐突すぎる人物の登場に違和感。それさえなければ私にとってほぼ満点。このコンビはまた見たいので、あの人物の謎も明かすべくシリーズ化をお願いします。2021/04/26
くろねこ
26
ずっと読みたくて文庫化を待っていた本。 でももっとホラーを想像していただけに、「ミステリーやないかい」とちょっとガッカリ。。 八坂と篠宮のコンビはとても好きだし、キャラは良かったんだけど、なんせホラーだと思ってたから…(2回目)。 古書『女學生奇譚』パートは、次第に書き手が狂っていく様が恐ろしくて良かったのでやっぱりホ…(しつこいので自粛)。2021/07/24
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