内容説明
裁判の行方を大きく左右する証人による証言。だが、彼らがつねに真実を語っているとは限らない。一見、完璧にみえるその主張をどうやって切り崩し、議論の主導権を握り、事の真相を明るみに出すか。本書では名だたる弁護士たちが用いた反対尋問の技術を集め、豊富な実例とともにあますことなく紹介。初版刊行から1世紀以上経てもなお、アメリカの法律家にとってバイブル的存在でありつづけ、日本でも多くの法律家・法曹志望者を刺激してきたこの古典的名著には、一般の議論・討論にも応用できる数々のテクニックが凝縮されている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
植岡藍
2
法律実務書とは思えないぐらいエキサイティングな1冊。法廷ミステリが好きな人にはたまらないと思う。法律家でなくても人とのコミュニケーション、討論や議論の場での振る舞いなどを学ぶ上で参考になるところは多い。2020/07/19
くろ
2
法廷ミステリが好きなので、書店でたまたま見つけて手に取りました。経験によって得られた鋭敏な嗅覚や入念な下調べによって証人の矛盾を探り出し、それを最も効果的に突きつけるために周辺事項を固めるのが反対尋問。そんな印象を受けました。原版は1世紀以上前だというから驚き。2019/06/26
meiji
1
最初から最後まで反対尋問。被告・原告、証人、監察医などなど、相手によって、時によって、どういう聞き方をするのか。例が豊富に書かれてます。2021/06/16
たま
1
古さも相俟って小説読んでるみたいで面白かった!17章が色んな意味で緊張感あったな…2020/08/18
nao
0
長いので何度か途中でもういかなと思ったが、各章の冒頭の事前情報で「これどうやって攻略するんだ」と引き込まれ、結局それが続いて読破してしまった。面白い。2023/11/04