内容説明
ボクは住所も職業もさすらいなのである――。一九六〇年代初め、各地を転々としながら書き継がれた『言わなければよかったのに日記』の姉妹編(『流浪の手記』改題)。旅先での市井の人びととの出会いや先輩作家のことなど、飄々とした独特の味わいとユーモアがにじむエッセイ集。単行本未収録作品を増補。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
koishikawa85
4
途中までよんだが、『言わなければよかったのに日記』に比べて面白くないので読了放棄。先生と呼んでいた正宗白鳥を呼び捨てにしているのも不快。この人はボケなので突っ込み役がいないとつまらない。2024/06/18
マサ
1
「流浪の手記」が面白い。自暴自棄の「殺されよう」と思う旅だったはずだが、いつの間にか怪しげな知り合いもでき、それなりに楽しそうなのだ。そして、世間との付き合いをしないと決めたことで「なんとも言えないサワヤかな、さっぱりした気持ちになった」という。その気持ちがとってもよく分かるのです。でも怖くて自分にはできないのだけれど。戌井昭人氏の解説も得した気分。2023/09/19
のうみそしる
1
人間は死んではじめて完成する。昨日まで敬称をつけていたが、死んだらもういらない。トボケかフザケかわからんが、独特の話しぶりで進む北の大地。出会う人もみなおもしろい。2019/12/24
リアル本屋さんを増やそう
0
解説にある,深沢は,庶民ぶりっ子,は言い得て妙だと思った.2021/08/07
天来
0
おおが2019/07/09