ファシスタたらんとした者

個数:1
紙書籍版価格 ¥2,035
  • Kinoppy
  • Reader

ファシスタたらんとした者

  • 著者名:西部邁【著】
  • 価格 ¥2,035(本体¥1,850)
  • 中央公論新社(2019/06発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784120049866

ファイル: /

内容説明

危機としての生を実践し、「戦後」の無惨と虚無に対峙し続けたファシスタが、己の人生の全域を剔出した最後の自伝的巨編。懐疑と省察、冒険への意志が導いた思想の堂奥とは。皇室論・信仰論を付す。
「状況のなかで決断し、それを実践すれば他者に通じるはずだとの幻像を生きる、それがファシスタだということである」(本書より)。混沌の時代に著者が投げかけるのは、「一匹のヒューモリスト(人性論者)がここにいた」という厳然の提示なのである。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やじ

27
イタリア語でファシスタ、英語でファシスト。その原意は「結束者」とか「団結者」。混沌しか待ち構えていない未来に対峙する為に、日本人で価値を共有し、他者と結束して前進するしかないのだと、生涯通じ思いを持続させ、他者と繋がる事をひそかに願望して来たが、願いは叶わなかった。何冊もの本は話題にすらならなかった。日本人に絶望されての自裁死か?と推測していたが、その通りだ。生きておられる間に先生を真に理解できなかった事を申し訳なく思った。この国は大変な方をぞんざいに扱い、そして失ってしまったのだと愕然とする。2018/02/03

BLACK無糖好き

15
『正論』で連載が始まった当初に読んでいたが途中でサボっていたので、本書の刊行は大変有り難い。著者のこれまでの人生と思想の遍歴過程が濃密に語られ、更には如何に生を終わらせるかについての著者自身の考えも披瀝している。反米保守こそが真の保守だと思わせる人物。奥深い歴史観や思想形成、体制に媚びらず大衆に迎合しない著者のスタンスが見て取れる。又、それにも増して本書の凄みは、著者が体の痛みを抱えながら、己の死にどう向き合うかを「死相の世界」に深く入り込んで論じている点に見る事ができる。2017/09/13

ナン

10
久しぶりに西部邁氏の文章を読み、普段使わない脳の部分を使った感じで面白かった。西部氏の評論は学生時代に読んでいたが、そこに至るまでの前半生や思想遍歴を初めて知りこれまでの理解を深めることができた。とはいえ、消化しきれない部分も多々あったので、時間をおいて再読、また特に「死」について思索している別の著作も読んでみたい。2022/02/06

kanaoka 54

8
著者の生きた時代の空気、生と情動の躍動、貪欲な思考の追求、透徹した境地という生き様が、身に染みて伝わってくる。 老人となり、「輝ける死」が無くなった現代、著者は、簡便死という道を選ぶ。 意識的に生きることを選択した人間は、自らの死にあっても意識を保持して終焉を迎える。美を感じさせる様である。 2018/02/14

ドクターK(仮)

8
存命している日本人の中ではおそらく最高の知性の持ち主である(と個人的には思っている)著者が、ファシスタたらんとした自身の人生を省察し、その思想、生き様、そして死に様(!)を静かに綴る。ここでいうファシスタ(結束者、団結者)とは、過去のいくつかの時代や人々の経験を意味あるものとして束ね、それを手掛かりに、他者と結束して未来に向けて前進する者、といった意味だという。少年から老年に至る現在まで、いくつもの危機に直面してきた著者の人生を追体験することで、読者は「西部思想」の真髄を心に刻み込むことになるだろう。2017/06/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11906324

ご注意
リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。