呂蒙 - 関羽を討ち取った、知勇兼備の名将

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呂蒙 - 関羽を討ち取った、知勇兼備の名将

  • 著者名:芝豪
  • 価格 ¥699(本体¥636)
  • PHP研究所(2019/06発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569669861

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内容説明

かつて武勇一辺倒だった生粋の猛将が、のちに儒学者に優るとも劣らない学問を身につけ、恐るべき知将へと転じた――。その名は呂蒙。光和元年(178年)生まれの呂蒙は、寒門の出身でありながら、主君の孫権による「学問せよ」の一言から書物に親しむようになり、故国の運命を背負う武将へと大成長を遂げる。その劇的な変貌ぶりから、魯粛は「呉下の阿蒙に非ず」(呉にいたころの蒙ちゃんではない)と表現し、それに対して呂蒙は「士別れて三日なれば、刮目して相待すべし」(日々鍛錬している者は、三日も会わなければ見違えるほど変わっている)との名言を残した。かの有名な赤壁の戦いや江陵の戦いで、大きな功績を挙げた呂蒙は、魯粛が死去したあと、荊州方面の責任者となり、巧みな計略を用いて関羽を捕らえることに成功。荊州全域を呉の支配下に置くようになる。知勇兼備の波乱に満ちた男の生涯を描く、長編歴史小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

竹園和明

29
三国志の一角“呉”で、周瑜、魯肅に続き孫権の右腕として功を成したのが呂蒙だ。貧しい家からの成り上がりで武芸一筋の武将であったが、孫権から兵法の大切さを諭され猛勉強に励み、そして遂にその知力を駆使し蜀の要人関羽を撃破した人。作中、赤壁の戦いを前に呉内部で作戦を練る場面の心理描写が面白かった。また、呉から見た魏・蜀の存在、何が憂いをもたらしているのかなど、三竦みならではのパワーゲームの面白さが上手く書かれていた。それにしても関羽を破った江陵の計りの用意周到さは見事。関羽の油断を誘った、まさに作戦の勝利だった。2017/08/27

衛兵

13
三国志の善玉と言えば、当然、劉備、関羽、張飛の義兄弟。その関羽を倒した呂蒙は極悪人ということになってしまう。本作はその呂蒙を主人公とし、呉の目線で赤壁から関羽の死までを描いたもの。貧しい出自で乱暴者ながらその後勉学に励み、やがて孫権配下の名将周瑜、魯粛の跡を継ぐまでに至り、ついに二人の宿願であった荊州奪回を達成する。本作のオリジナルである、彼を支えた二人の部下とのやりとりがなかなか面白い。2020/01/11

BIN

3
三国志演義では関羽を討ち取ったこともあってどちらかというと悪役っぽい名将、呂蒙を描いた作品。「士別れて三日、即ち更に刮目して相待すべし」という言に対して、家臣に三日は言いすぎじゃねと突っ込まれているところは笑えた。学問をしたことによる軍才の劇的なパワーアップを期待したのですが、弁がたつようになったぐらいなのがちょっと残念(もっとから軍才あり)。正史準拠なので魯粛のいいところが見れる。2013/07/18

ネクサス

2
三国志好きなんでスイスイ読めました! 何事も勉強が大事だなぁーと、呂蒙を読んで思う!2024/02/22

maito/まいと

2
三国志の時代、呉の国において、周瑜・魯粛の後を継いだ軍師にして、「呉下の阿蒙に非ず」と言われた努力の人、呂蒙を描いた歴史小説。意外にも彼をきちんと描いた小説は見たことがないだけに貴重な一冊。武に優れた武将から、勉学を積んだ知将への道は、人は変われることを遙か昔に証明した人として見習うべき点が多いし、そんな呂蒙を見いだし育てた呉首脳陣もまたたたえられるべきだろうなあ。実際、中盤以降人材が枯渇する蜀や、人材が豊富なれど育てる要素が薄かった魏と比べると、アットホームな雰囲気を醸し出す呉の良さが感じ取れる。2009/02/09

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