内容説明
5歳の妹・蕾のために放課後を過ごす高2男子の日向。夏休みは、クラスの女子・悠里や唯とともにキャンプや花火大会と意外と大忙し。そんな中、後輩の日和からは、日向が中学時代に辞めたテニスのお誘いを受けて!?
※電子版特典として、電子限定書き下ろし短編『暑い日の御褒美』を特別収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
46
5歳の妹・蕾の面倒を見る新垣日向の夏休み。クラスの陽キャ女子・唯や悠里に誘われてキャンプや花火大会とイベントで大忙しの日々を送る第二弾。真っ直ぐに家に帰宅していた日向が、夏休みに妹の蕾や後輩の日和と一緒に参加したキャンプや花火大会。そんな彼に関わり続けてくれた友人たちの存在も大きかったですけど、第三者で人に大切にされ自由に生きてきた霧子との印象的な出会いは、この物語の大きなターニングポイントになりそうですね。新たな一歩を踏み出した日向がここからどう変わってゆくのか、続巻の展開が俄然楽しみになってきました。2019/06/28
まりも
44
妹・蕾と迎えるキャンプに夏祭りと大忙しな夏休みを描くシリーズ第二弾。良い。蕾ちゃんマジ天使。忙しい毎日のせいで荒む一方な心をほっこり癒してくれる。蕾ちゃんに癒され、友人たちとの青春模様を楽しみ、そしてラブコメ模様で胸をキュンキュンさせてくれる。この作品はいろんな顔で読み手を楽しませてくれるから好きだな。霧子さんが登場したことで、今までとは違った視点で日向の事を考える事が出来たのも良い。多くの人との出会いが少しずつ日向の毎日を変え、物語は新たな展開を迎えた訳だが、ここからどうなるのかが非常に楽しみだ。2019/06/30
スズ
43
夏休みを迎え、悠里達とキャンプや夏祭り等、様々なイベントを共に過ごす、子守だけに青春を費やしそうだった子守男子日向の新たな青春にほんわかする第2巻。相変わらず、物語全体に満ちたほんわかと温かな優しさに溢れた登場人物達が魅力的で、蕾の咲き誇る笑顔もナイス。大切な人が、大好きな人が突然消えてしまった寂しさと痛みがトロフィーを泣きながら抱き締める日和の姿から強烈に伝わり、もう二度と大好きな先輩を手放さない為に自分の想いに正直になって日向の側に居続ける彼女が愛おしくてたまりません。色々な愛に溢れた素敵な作品です。2019/09/26
佐治駿河
42
この物語は2巻まで読むべきシリーズである。1巻だけ読むとまったりした凹凸のないラブコメだと感じていました。しかしながらこの2巻を読む事でこの物語のテーマがはっきりとしたように思われます。日向がしている妹の世話を突き詰めればヤングケアラーに繋がっていきますね。この巻から登場する初島姉妹はまさしくヤングケアラーだったのでしょう。そんな初島妹の話を聞き主人公の考え方が変化していきます。日向はまだ両親も健在であるので、物語の終盤には自分のしたいテニスや恋愛を前向きに再開しようと改善していきます。良作でしたね。2024/11/18
たけ
35
★★★☆☆ 妹の子守のため自分を抑えていた少年が、自分を楽しい道へと連れて行ってくれたみんなとの思い出を胸に一歩踏み出す今巻。登場人物がみんな優しくて温かい物語。修羅場なんて期待してごめんなさい。今巻、自分のやりたい事に正直になった日向くんだが、次巻はラブコメすると解釈してよろしいですか?もしかして、日和推し派が感涙にむせぶ展開を期待しちゃってもいい感じですか⁉︎2019/08/20