正しいものを正しくつくるープロダクトをつくるとはどういうことなのか、あるいはアジャイルのその先についてプロダクトをつくるとはどうい

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正しいものを正しくつくるープロダクトをつくるとはどういうことなのか、あるいはアジャイルのその先についてプロダクトをつくるとはどうい

  • 著者名:市谷聡啓
  • 価格 ¥2,860(本体¥2,600)
  • ビー・エヌ・エヌ(2019/06発売)
  • ポイント 26pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784802511193

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内容説明

従来のソフトウェア開発とは、「既に正解があり、記述された正解をそのまま形にする」というものづくりであり、いかに効率よく作るかという観点が主眼でした。そのため、正解の見えないなかで手探りで進んでいくことが必要となる不確実性の高い現代においては、うまく噛み合わない状況になっている開発現場も少なくありません。

本書では、共創を実現する具体的な手段としてのアジャイル開発を下敷きに、これからのソフトウェア開発/デジタルプロダクトづくりに、作り手(エンジニア、開発者、デザイナーなど)と、それを必要とする人(クライアント)がどのように臨むべきなのか、その考え方と行い方を具体的に提示する一冊です。

「正しいものを正しく作る(著者の掲げる理念)」とは、すなわち「正しくないものを作らない」戦略をとることであり、そのためには粘り強く「正しく作れているか?」と問いに置き換えながら探索的に作っていく必要があります。問いを立て、仮説を立て、チームととともに越境しながら前進していく。本書はそのための力強い手引きとなるでしょう。

目次

イントロダクション 正しいものを正しく作れているか?

第1章 なぜプロダクトづくりがうまくいかないのか
1-1 なぜ、プロダクトづくりに苦戦し続けるのか?
1-2 多様性がプロダクトの不確実性を高める
1-3 不確実性とのこれまでの戦い方
1-4 アジャイル開発への期待と失望

第2章 プロダクトをアジャイルにつくる
2-1 アジャイル開発とは何か
2-2 スクラムとは何か
2-3 スクラムチーム
2-4 スクラムイベント
2-5 スクラムの成果物
2-6 自分たちのアジャイル開発とどう向き合うべきか

第3章 不確実性への適応
3-1 アジャイル開発で乗り越えられない不確実性
3-2 共通の軸を持つ
3-3 余白の戦略
3-4 スプリント強度を高める戦術
3-5 全体への共通理解を統べる作戦

第4章 アジャイル開発は2度失敗する
4-1 チームは2度、壁にぶつかる
4-2 プロダクトオーナーの果たすべき役割
4-3 チームとプロダクトオーナー間に横たわる2つの境界

第5章 仮説検証型アジャイル開発
5-1 自分たちの基準を作る
5-2 正しくないものを作らないための原則
5-3 仮説検証型アジャイル開発における価値探索
5-4 1回目のモデル化(仮説キャンバス)
5-5 1回目の検証(ユーザーインタビュー)
5-6 2回目のモデル化(ユーザー行動フローのモデル化)
5-7 2回目の検証(プロトタイプによる検証)
5-8 その他の検証手段
5-9 仮説検証の補足―本質、実体、形態

第6章 ともにつくる
6-1 正しいものを正しく作る
6-2 視座、視野を越境する
6-3 チームとともに作る

あとがき
参考文献/索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tenouji

18
実は、個人の中にも自己の多様性があり、それらがせめぎ合って行動してんだよね。不確実性に直面すると、組織もそうなっていく、という気付きに結びついた、素晴らしいソフトウェア開発の本。2019/08/10

むらさき

10
めちゃくちゃ良い本。 『組織を芯からアジャイルにする』の作者の本で、アジャイルの手法を使ったプロダクト作りの解説になっている。 『組織を芯からアジャイルにする』は組織づくり、チームづくりにフォーカスしている印象。 本書は、より「プロダクトをどう進めていくか?」を詳しく解説していた。 今、なんちゃってアジャイルで開発を進めている全人類に読んで欲しい。 特に仮説検証のアンチパターンはもう訓示として目に見えるところに貼っておきたいレベル。 わかるところを気合いと根性でやりきる時代は終わりよね。 2024/02/24

めかぶこんぶ

9
☆要約:「正しいもの」が分からないからこそ、アジャイルに開発し、そして常に「正しさ」を追い続けよう●内容:カイゼンジャーニーのリアル版というか、教科書版というか。より実際に、アジャイルにプロダクトを進めていく際の方法について言及するとともに、同時にどうしても一筋ではいかないところに関する向き合い方を提案してくれている。全体として、アジャイルやスクラムを導入しよう、という際の認識合わせには良さそうな一冊。最低限、抑えたいところを抑えてくれる。特に開発丸投げのPM/POには読んでいただきたい1冊である。2020/03/22

kumokumot

9
途中で読むのをやめてしまった。「〇〇するにあたり観点は△個ある。1つ目の□□の観点は▲▲個あり、そしてそれは2つに分けられる…」といった内容が延々と続き、著者のいう「正しいもの」つくりをソフトウェアではなく本にも適用したなら、なんの為にこの本が存在しているのか考え、項番を振るなり段落のレベル感を変えるなりして少しは読みやすくできたのではないだろうか。それぞれは納得できる内容が書いてあるのだと思うが、いろいろな人の意見を寄せ集めてなんでも詰め込んだ感。2019/11/24

izw

7
市谷さんの話を伺う機会があり「仮説検証型アジャイル開発」という考え方を聞いたが違和感があった。質問もしたが、まずは著書を読んでみることにした。プロダクト開発を2つに分け、仮説検証でMVP(Minimal Viable Product)を定め、アジャイル開発に移る、という考え方。仮説検証もアジャイルに進めることができるとは思うが、プロダクトのソフト開発だけをアジャイル開発と区分する方が、混乱が避けられるだろうということは理解できた。アジャイル開発の本質的な考え方を学ぶには良い本だと思う。2021/07/07

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