内容説明
【複数色を使用したコンテンツです。モノクロ端末では一部読みづらい場合がございます】雑草はかわいい! 緑の野辺を彩る夏の草花たち。「野の花の中で大輪の美しい花を咲かせるものはそれほど多くないが、ユリの花に似たオレンジ色の美花を咲かせるカンゾウ類は、園芸用の草花にも引けをとらない美しさを持つ」(本文より)道端や空地で出会う雑草の魅力を端正な文章とイラストでガイドした『柳宗民の雑草ノオト』が、装いもあらたに登場です。かつて2冊で刊行された旧版を季節ごとに「春」「夏」「秋」3冊に再編集。イラストもより自然に近い美しい色合いに生まれ変わりました。第二弾は「夏」編。緑の野辺を生き生きと彩る夏の草花たちが勢揃いしています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほう
33
読んでいるだけで楽しい。絵を眺めているだけで楽しい。雑草と表題されていても、一つ一つはどれも存在感のある草花たち。大好きなカラスウリも載っているが、その中にキカラスウリの事も書いてある。電線に巻きついていたのを見かけた事があるが、困る場合もあるかもしれない。実は少し大きめで薄い黄色の可愛らしい姿だった。2024/06/03
クラムボン
8
三分冊のうちの夏篇。春の雑草は可愛いものだが、夏は気を緩めると瞬く間に生い茂ってしまう。その代表がヒメシバとエノコログサだそうだ。取っても取っても生えてくる始末に負えない雑草だが、花穂が風に揺れる姿は風情がある。そんな夏の雑草の中の一服の清涼剤がツユクサ。澄んだ真っ青な花が特徴だが、黄色のしべが青色を引き立てる良いアクセントになる。青色は虫の反応が低く黄色が引き寄せるらしい。ただ黄色のしべは花粉を持たず別の地味な色のしべが花粉を出す。そんな不思議なことや分からないことが沢山あると著者は繰り返し語っている。2023/07/27