内容説明
「オシャレの追求に励むのは来世にまわし、今生では思うぞんぶん読書しようと思う。……世の中にこんなに本があるのに、顔なんか洗ってる場合じゃない」(文庫版あとがきより)筋金入りの活字中毒者・三浦しをんによる、抱腹絶倒、時に涙の読書(ブック)&文化案内(カルチャーガイド)が新装版で登場!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
541
これもまた、しをんさんがご家族と同居されていた頃の(主に書評)エッセイ集。寝ても覚めても本を読んでいらっしゃる。起きている間は、食べているか呑んでいるか読んでいるか、という印象。そしてちゃんと本屋さんで本を買ってらっしゃるのはさすが。他人の本棚はたとえ許可を貰ったとしても、覗くのが恥ずかしいとおっしゃるしをんさん。大胆なのにシャイ、大雑把なようで繊細。そんなしをんさんの全てがわかるファン必読書。2022/10/16
ウッディ
120
活字中毒で、本に埋もれて生活している三浦しをんさんの本にまつわるエッセイ。三浦さんの小説が好きで、同じ本好きとして、共感できる部分が多いのでは・・と思い読み始めたが、選ぶ本の指向性は全然違っていて、自分が同類と思うことさえおこがましいようなディープな本好きの世界でした。その中で、電車の隣に座った見知らぬ人が読んでいる本をチラ見し、推測から本を特定し、それを読んでみるという試みは、なかなかに面白そうだと思ったが、昨今、スマホではなく、本を読んでいる乗客を見つけるのは至難のわざかもしれないと思ってしまった。2022/10/25
ALATA
109
「エロ本はいついかなる時も堂々と買う」三浦さんの心の奥深いところで息をひそめるエロスが痛快。私には到底出来そうもない行動原理は思わずクスッとなった。他に「男に愛される女、女に愛される女」で独自に研究を重ね、実践に至っっていないくだりは「色気がない」でバッサリ。好きなもの、仕事、恋愛などユーモアを交え、くすぐったいエピソード満載でした★4※「みうらしをん」と「みうらじゅん」。一字しか違わない、それが自慢?まじめにあそぶ、なんか可笑しい。2024/01/30
ぶち
105
三浦しをんさん、そうとうに重篤な活字中毒者です。「オシャレの追求に励むのは来世にまわし、今生では思うぞんぶん読書しようと思う。世の中にこんなに本があるのに、顔なんか洗ってる場合じゃない」(あとがき)ということらしいです。三浦さんの1日は「起きる。何か読む。食べる。何か読む。食べる。仕事をしてみる。食べる。何か読む。食べる。何か読む。寝る」で終るそうです。すごいなぁ.... 読みたい本がたくさん見つかりました。ちなみに、「三四郎はそれから門を出た」といいながら夏目漱石の本は1冊も紹介されていません(笑)。2023/01/19
rico
99
こんなに「読書への(偏)愛」に溢れた方だったなんて。はい、しをんさんには遠く遠く遠く遠く遠く(5回言ってみた!)及びませんが、我が家も積読本で床が見えない部屋あります。通勤電車で途中まで読み、続きが気になり、歩きながら・さらにはエレベーターの中~オフィスの席に着くまで読み続けたのは私です。しをんさんの小説は何冊か読んだことがあったのですがエッセイは初めて。内容は書評・本関連の話題が中心ですが、ご家族とのやりとりや日々のあれこれ、やってみた・行ってみた系も楽しい。しをんさん、惚れました!!ついて行きます!!2024/04/13
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