内容説明
「店主に話を書いてもらうと、悩みが解決するらしい」という噂を聞き、東京下町の商店街にある「水沢文具店」を訪れた楓。頼みたいのは、部屋に閉じこもってしまった弟のための物語──。ほかにも次々と店主・龍臣の書く物語を求める人が店を訪れる。一方、商店街の秋祭りで出し物をすることになった龍臣は、栞に協力してもらい、紙芝居を作成することに。想いを伝えあった二人の関係が、ゆっくりと変化していく『水沢文具店』続編
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みーちゃん
82
水沢文具店の続編。 続編から読んでしまったので、前作も読みたいです…。龍臣さんは、長い訳ではなく、子供でも分かりやすいように単純な話の作りになっているのに、依頼者が必要としている何かが詰まっていて幸せにしてくれるような話が考えられて、凄いなと思いました。 私も何か悩んだり困ったりすることがあったら、物語を書いて貰いたいなと思いました( ˘͈ ᵕ ˘͈ )2022/04/28
itica(アイコン変えました)
72
ほっこりしたい時はこれだ。ノートとペンを買えば、龍臣(店主)が自分だけの物語を書いてくれる水沢文具店の第2弾。6人の依頼者に龍臣が書いた物語は、相手のことを考え、時に温かく、時に厳しい話だった。辛いことや苦しいことは誰にだってある。それに負けないように笑って生きることは大事だ。でも少しは頼ってもいいのかな。弱音を吐いてもいいのかな。そんな風に感じた。 2022/11/25
yanae
69
明日町こんぺいとう商店街のアンソロジーで好きになって、水沢文具店を読み二作目のこちら。はぁ、私やっぱりこの作品大好き♡面白くて感動、そしてホロリ。今作では龍臣と栞のその後も読める。二人共一歩前に進んだような清々しい読後感。龍臣が書くお話もどれも素敵。でも万華鏡クレヨンが特に良かったかな♡Laugh,and the world laughs with you 素敵な言葉を教えてもらえた♡まだまだ水沢文具店の話が読みたい!大好きー♡2020/01/16
佐島楓
67
続編を大変楽しみにしていた作品。最近の私には珍しく、泣いてしまった。ひとを見る目があたたかく、共感できることがたくさんあったからである。著者の安澄さんは、ひとの心の痛みがわかるかただと思う。これからのご活躍を楽しみにしています。おすすめ。2018/04/18
真理そら
66
龍臣と栞の水沢文具店物語の第二弾。登場する文房具が益々魅力的になってきた。この文具店が実在しないのが悔しい。薬局チェーンの薬剤師の悩みが興味深かった。2022/12/10