角川ソフィア文庫<br> 新版 古代天皇の誕生

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角川ソフィア文庫
新版 古代天皇の誕生

  • 著者名:吉村武彦【著者】
  • 価格 ¥1,056(本体¥960)
  • 特価 ¥528(本体¥480)
  • KADOKAWA(2019/06発売)
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  • ISBN:9784044004712

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内容説明

天皇はどこからきたのか? そして、倭国から「日本」にいたる邪馬台国以降、古代国家はどのようにして確立されたのか。卑弥呼の弥生時代から、倭の五王の古墳時代を経て、聖徳太子・中大兄皇子の飛鳥時代まで、群臣推挙によって王位を継承しながら王権を強化。やがて「天皇」を名乗るようになる。律令制国家として確立していったヤマト王権の歴史を、東アジアとの関係のなかでていねいに考察。古代史研究の最新の到達点を示す。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

to boy

27
本の内容よりもまず先に、著者の文章の切れの良さに感服。余分な言葉、遠回しな言い方、曖昧さなどを排除した書き方に感心しました。古代日本史についてあまり知識が無いので、わからない所も多々ありましたが、古代~7世紀までの日本の状況がなんとなく理解できました。7世紀後半に「天皇」という言葉が使われるようになるまでの著者の見解がスッキリと書かれています。2019/07/12

はちめ

9
300ページほどの文庫本だが中身は濃い。本書のテーマは天皇という称号や意味合いの成立史であるが、2世紀から8世紀当初までの日本古代史の概説書としても優れている。日本古代史おいてしばしば語られる当時の日本の大国意識はどのように成立したのだろうか。朝鮮半島との関係においても、先進技術や思想の点においては明らかに遅れていたにも関わらず、朝貢を求めたりするし、半島側も従っていたりする。中国本土においても夷狄扱いではあっても朝鮮半島諸国に対する対応とは違う。当時の日本の強みは何だったんだろうか。☆☆☆☆★2020/05/14

ふたば

6
なかなか、しっかり考察した内容だと思う。理解が及ばないのは、知識が足りなから。歴史は、内容をしっかり咀嚼し、飲み込んで腑に落とし、消化して身にしないといけないが、いろいろある説のどれを是と考えるかはとても難しい。興味深い内容だったが、理解したと言えるまでには程遠い。2020/02/08

たけはる

6
小説の資料用に。なかなか結論というか何が言いたいのかが見えてこず、これは私の読解力と知識不足かなあ……。蝦夷と隼人の話や海幸・山幸の話などはおもしろく、第三章も終盤になって「オッ」と思えました。2019/07/28

Tom

4
原著は1998年刊。冒頭、ニューヨーク・タイムズの記者から「天皇陵の発掘をすると天皇が朝鮮系の帰化人だと分かるから発掘させないのか」という主旨の質問を受けた著者は虚を突かれた。天皇家に朝鮮系の血が入っているかどうかというのは現在では割りとポピュラーに扱われるネタだが、当時はそうでもなかったらしい。帯の文句に「天皇はどこから来たのか?」とあるが、別に天皇家のルーツを探る本ではない。本書は卑弥呼に始まり天武天皇までの日本列島の統治者らがどのような性格をもって統治者たらんとしていたのかを明らかにし解説する。→2023/12/11

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