ちくま新書<br> 日本経営哲学史 ──特殊性と普遍性の統合

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ちくま新書
日本経営哲学史 ──特殊性と普遍性の統合

  • 著者名:林廣茂【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 筑摩書房(2019/06発売)
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  • ISBN:9784480072320

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内容説明

日本の経営哲学の核心には、古来「和魂」と呼びうる独特の宗教性・倫理道徳性・世界観がある。この和魂が劣化し、日本企業は「モノ造り」から「コト創り」への価値創造の転換に失敗したのだ。本書は、中世から現代までの日本の経営哲学の展開を概観し、渋澤栄一から松下幸之助・本田宗一郎らに至る代表的経営者の系譜をたどりつつ、その思想に顕れた和魂の実相を見る。そして日本再生に向け、日本的特殊性とグローバルな普遍性を最適統合した新和魂の経営哲学を提唱する。

目次

序章 経営哲学とは何か
第1章 経営哲学前史──日本人の思想の系譜をたどる
第2章 封建日本期の文明システムと経営哲学──江戸時代
第3章 帝国日本期の文明システムと経営哲学──明治・大正・昭和戦前・戦中期
第4章 民主日本期の文明システムと経営哲学──1945~1990
第5章 経済大国化を担った企業家の経営哲学
第6章 戦後日本人の思想変遷
第7章 グローバル日本期の長期低迷と競争力の遅れ──1991~現在
終章「新和魂グローバル最適経営」の提案
補章 武士道と商人道は二項対立で捉えるべきか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

パパ

1
日本企業にはびこる大企業病、官僚的硬直化。 著者の言葉を借りれば、 過去の大成功の経験から抜け切れない強い構造的慣性が働き、競争相手の戦略転換に対する危機意識を持つことなく、これまで通りに、個別合理的でしかない戦略に固執した強い企業意思が働いていた。 日本企業が没落していったのは、日本社会が社会関係資本を軽視して個人主義に寄りすぎたことが主因である。2022/08/28

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