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内容説明
日本の経営哲学の核心には、古来「和魂」と呼びうる独特の宗教性・倫理道徳性・世界観がある。この和魂が劣化し、日本企業は「モノ造り」から「コト創り」への価値創造の転換に失敗したのだ。本書は、中世から現代までの日本の経営哲学の展開を概観し、渋澤栄一から松下幸之助・本田宗一郎らに至る代表的経営者の系譜をたどりつつ、その思想に顕れた和魂の実相を見る。そして日本再生に向け、日本的特殊性とグローバルな普遍性を最適統合した新和魂の経営哲学を提唱する。
目次
序章 経営哲学とは何か
第1章 経営哲学前史──日本人の思想の系譜をたどる
第2章 封建日本期の文明システムと経営哲学──江戸時代
第3章 帝国日本期の文明システムと経営哲学──明治・大正・昭和戦前・戦中期
第4章 民主日本期の文明システムと経営哲学──1945~1990
第5章 経済大国化を担った企業家の経営哲学
第6章 戦後日本人の思想変遷
第7章 グローバル日本期の長期低迷と競争力の遅れ──1991~現在
終章「新和魂グローバル最適経営」の提案
補章 武士道と商人道は二項対立で捉えるべきか




