毎日新聞出版<br> 不死鳥少年(毎日新聞出版) - アンディ・タケシの東京大空襲

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毎日新聞出版
不死鳥少年(毎日新聞出版) - アンディ・タケシの東京大空襲

  • 著者名:石田衣良
  • 価格 ¥1,500(本体¥1,364)
  • 毎日新聞出版(2019/06発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784620108391

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内容説明

父の国の大空襲から母を守り、炎の夜を生き延びろ! デビュー作『池袋ウエストゲートパーク』以来、少年少女のリアルを見つめてきた著者による新境地――。 〈アンダイング=不死身〉とあだ名をつけられた日系2世の少年、時田武14歳。母・君代と家族を率いて、炎そのものとなった街を駆ける。いま読まれるべき、3.10東京大空襲の物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

204
石田 衣良は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、著者には珍しい新聞連載小説、戦中東京大空襲少年時代といった感じです。著者が書くと東京大空襲も爽やかになります。東京大空襲(3/10)の翌日(3/11)に読み始めて、翌々日(3/12)に読み終わったのも、 何かの縁かも知れません。NoMoreWar、LOVE&PEACE !!!2019/03/12

154
空襲が始まり逃げ惑う武達に降り注ぐB-29からの焼夷弾や街の火事などは想像が出来る程甘いものではないでしょう。私ならばすぐに死んでしまっていたに違いないと思います(;^_^Aしかし、本作の時田武の設定はちょっとSFチックなのが残念と言えば残念だけれど、でもそうしなければ焼夷弾や業火から生き延びることが出来なかったと考えてしまいました。ただ、錦糸町公園の噴水で武が死んでしまうのは役割を全うした感があって嫌だった。どうせなら生き続けてほしかったなぁとしみじみ思いました。 2019/08/11

モルク

104
タケシはアメリカと日本のハーフ、母親似の彼は戦争が始まるとアメリカでの日本人迫害を避け母とともに帰国し母の実家に身を寄せる。その茶色の瞳の為常に目をつけられ、日本人以上に日本人たらんとしていなければならなかった。そんな中、常に力になってくれた友人と固い絆を結ぶ。そして「その夜」を迎える。想像以上に惨い。次々と容赦なく落とされる焼夷弾、火だるまになっている人、背中の子が死んでいるのもわからずにいる母、川の水の中に浸かる人々、逃げ場もなくたとえ火をまぬがれたとしても、道路が煙突のようになり黒煙が追ってくる。→2019/09/15

優希

88
東京大空襲は一応知っていましたが、改めて臨場感を感じさせられました。戦争の恐ろしさがリアルに伝わってくるようです。史実がもとになっているので余計怖かったです。2度と戦争は起きてはいけない出来事なのだと思いました。2019/05/02

ゆみねこ

83
3月10日を前に、この作品を読むことが出来て本当に良かった。父の国・アメリカから母の国日本へやって来た時田タケシ。混血であることへの差別に苦しみ、軍需工場で勤労奉仕し、大空襲の炎の中を家族を守るために駆け抜けた少年。多大な犠牲の上に今の日本があることを忘れてはならない。皆さんにお薦めします。2019/03/01

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