ジャパン・ストーリー 昭和・平成の日本政治見聞録

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紙書籍版価格 ¥1,980
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ジャパン・ストーリー 昭和・平成の日本政治見聞録

  • ISBN:9784822289706

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内容説明

「このまえがきを書いている現在、明仁天皇(現上皇)の退位が数週間後に迫っている。生前退位による天皇の代替わりは日本の歴史において約二〇〇年ぶりで、もちろん憲政史上では初めてのことだ。
天皇、皇后両陛下は戦後憲法で定められている象徴天皇としての職責を懸命に果たされてきた。体力が衰えて退位の道を選ばれたのは烈々たる責任感の表れだと思う。
昭和天皇が即位されたのは大日本帝国憲法下であり、戦前、戦中の激動の時代を経た後、戦後は日本国憲法の下で象徴天皇として公務を果たされた。そのため、昭和という時代には複雑な感情を持っている人が内外に多い。
だが、戦後の平和憲法が公布された後に即位された明仁天皇に対してはそうした感情はない。平成時代についての見方はさまざまだが、日本の天皇、皇后両陛下が国民に慕われ、外国人にも尊敬されていることは、この時代の興味深い特徴である。
一九六四年に初めて日本に来た私は、昭和の最後の二四年間と平成の三十一年間の五十五年の長きにわたって日本の政治の変容と社会・経済の激動とともに生き、つぶさに観察してきた。本書は、日本の政治システムの継続と変化を書き留めた政治見聞録である。」
(本書まえがきから、一部抜粋)

東京オリンピックが開かれた1964年に来日して以来、日本政治の研究者として選挙運動を分析した名著『代議士の誕生』(現在は日経BPクラシックス)をはじめ優れた業績を上げてきた著者による、歴代首相の秘話を盛り込んだカーティス版昭和・平成政治史。
2006年に行われた中曽根康弘元首相への幻のインタビュー「靖国、東京裁判、日本政治の危機」を収録。

目次

第一章 日本のポスト戦後政治
第二章 大統領に近づく日本の首相
第三章 草の根民主主義と政治改革
第四章 日米関係の半世紀
第五章 東日本大震災に日本の政治はどう対処したか
第五章 一九六四年の東京
第六章 二つの東京オリンピック――継続と変化

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

55
著者は元コロンビア大学東アジア研究所長ジェラルド・カーティス。東京五輪が開催された64年、日本の選挙の実態を研究テーマに、23歳の大学院生として初めて来日。紹介者を得て、中曽根派の佐藤文生候補(大分二区)の選挙運動に密着。以来、現在に至るまで半世紀に及ぶ日本研究に身を投じることに。歴代総理を含む多くの政治家に話を聞く機会を得たが、影響力もない若い外国人学者と思ってか本音であけすけ語ってくれたという。90年代からの政治改革の背景など興味深い話が多かった。日本語の著作『政治と秋刀魚』の増補版と位置づけている。2019/07/03

yhirose254

11
『「カーティスさん、私はいつまでも総理をやるつもりはない。だが総理になったからには、責任は国会に対してあり、自民党に対してあるのではない。総理大臣は私であって、自民党ではない」(p065)』三木武夫、カッコいい。政治において「責任」という言葉はすでに死語となったような気がするが、昔は良かったと思うのは歳をとった証拠・・・。2019/07/19

spike

3
日本現代史を早回しで観ているような気分。ほぼ日本人と同等のメンタリティを持った人だと思うが、やはり折々に「そうか同国人でない視点だとそう見えるのか」と感心させられるところがある。2019/08/26

四號

2
日本という国の政治の話であり、それを見続けてきたアメリカ人学者の物語でもある。名前は覚えているというくらいには時代が近い政治家たちのこぼす言葉が“政治的”なら、東日本大震災の取材時に学者が聞いた言葉もまた“政治的”ではなかろうか。2020/10/04

Masayuki Shimura

2
深い経験と探求に裏付けられた高所からの視点が興味深いことはもちろんなのですが、更に惹きつけられたのは半世紀以上にわたる日本との関わりの中で著者が経験したエピソードの数々。どこでフィールドワークを行うかについて「なまり」を基に中曽根元首相が判断したことや、田中角栄と金丸信の現金の渡し方の違いなどが白眉中の白眉でした。2020/03/25

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