お絵かき禁止の国

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お絵かき禁止の国

  • 著者名:長谷川まりる【著】
  • 価格 ¥1,265(本体¥1,150)
  • 講談社(2019/06発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065160916

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内容説明

ハルは中学3年の女の子。彼女には好きな子がいる。それはアキラという同級生の女の子! アキラを好きになったことで、ハルはうすうす感じていた自分の気持ちを確信する。やっぱりあたし、女の子が好きなんだ。世の中にそんな人がいることは知っていたけど、まさか、自分が、そうだったなんて! 第59回講談社児童文学新人賞佳作受賞作。登場人物の心理描写がうまく、家族やクラスメイトなど、それぞれの個性もうまく書き分けられていました。深刻になりそうなテーマが、時折ユーモアもまじえ、あたたかい雰囲気のある作品になっていて、最後まで安心して読むことができました。──茂市久美子(講談社児童文学新人賞選評より)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

☆よいこ

73
YA。LGBTのL本。隠れオタクのハルは同級生のアキラが気になる。人気者のアキラが自分に話しかけてくれて、絵をほめてくれて「一緒に漫画をかこう」と言ってくれて、これは好きになっちゃうだろ~?ハルは中学3年の女の子、アキラもショートカットの似合う明るい女の子。友情なのか愛なのか、ハルは次第に自分の中の恋心が本物だと自覚する。ところが、ふたりのキス写真がSNSに流され両親にばれてしまった。特に父親は「それは間違っている、普通じゃない」と言い出す。▽きれいにまとまってて嫌味がない。読みやすい。2019/10/18

あーさん☆本に埋もれてます(⁠╯⁠︵⁠╰⁠,⁠)

64
表紙は良いのに中身の話としっくりこないLGBTがテーマの話。分かりやすいから、中学生向き。2019/09/19

白雪ちょこ

41
題名からは全く想像できない、学ばせられる内容となっていた。 今の現代にはふさわしいSNS、そしてLGBTを取り扱った内容となっており、レズであることに悩む女子中学生のハル。 彼女が両親に打ち明ける時の心情や、まだ子供ながらにそこまでの奥深さをわかっていない弟が、それでも味方になってくれるようなシーンは、リアルさがあった。 最後の方に居たっては、ハルがなんともかわいそうな立場になってしまったが、これから前を向いていく彼女の姿には、勇気づけられる読者もいるだろう。 是非、中高生の子ども達に読んでほしい。2022/03/09

mincharos

38
私も中学生の時、まだまだ男の子とするのは怖いから、女の子同士でキスしてみたり胸を触ってみたり、、ふざけ合ってしてたなぁ。私は同性愛の経験はないし、もう親になってしまったから、もし子供たちが同性愛者だったとしたら?という目線で読んだけど、ハルのお母さんみたいな母親でありたい。動揺はするだろうけど、最終的には理解してあげたい。でもお父さんやクラスの大多数の子みたいな対応になってしまう気持ちも分からないでもないし、最終的なアキラの判断もとても理解できてしまう。私はつくづく普通の感覚の持ち主なんだなあ・・・2019/08/22

まる子

26
中3のハルは同じクラスのアキラにキスをされた。これは…一体…⁉️誰かをスキになるのは「いつ」「どんな人」なのかはその時にならないとわからない。男子に好意を持てず、アキラが気になって仕方ない。親にカミングアウトしても父親はどうしてよいのかわからない。クラスの大半は腫れ物のように振るまい、大切な友達に素直になれずなハル。お母さんがわかる人で救われる物語だった。女子が女子を好きになる話しだけれど、重すぎず、でも軽すぎず、苦しい気持ちもしっかり書かれて伝わる、リアルにあるだろう思春期の一時期。2024/05/04

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