内容説明
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懐かしいあの町へと旅し、キッチンからは母が野菜を刻む軽快なリズムが響く―あたたかな絵と、それに添えられた優しい言葉が、心を豊かにするさまざまな風景を自在に切り取り、一年の時の移ろいを描いていく。絵本が導く記憶の世界は、どこまでも、終わりなく続く。長年病院内をアート作品で彩る活動に携わってきた著者が、病床で読める絵本を考案。外に出かけることができない患者たちを、想像の助けを借りて、記憶をめぐる小さな旅へと誘う。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
paluko
8
縁あって著者のケイ子さんから直接、買い求めました。「寝ながら見る絵本」というのは、もともと(長期)入院中の患者さんがベッドで文字通り寝ながら読める本、軽くて手が疲れない、うっかり顔の上に落としても痛くない、文字少なめ…というコンセプトで作られたそうです。優しい色合いで当たり前の日常を切り取ったように見えながら、よく眺めるとスケール感その他に「あれ?」というずらしが入っていて見飽きない。そして結論を提示せずオープンな各見開きの文章が「記憶をめぐる散歩」を促すしかけになっているのかなと感じました。2021/08/26
kaz
1
軽いタッチの絵にほのぼのとさせられる。文章の方は、あまり感じるものがなかった。 2019/07/02